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帰ってきたドラえもんのdm10foreverのレビュー・感想・評価

帰ってきたドラえもん(1998年製作の映画)
3.8
【やっぱダメだ・・・】

本を読んでいた息子が
「お父さん、ドラえもんがいなくなるの?」
と聞いてきたことから、
「実は一回だけのび太君とドラえもんはさよならしてるんだよ」
「え?なんでなんで?」
というやりとりから何十年ぶりの再鑑賞の運びとなりました。

・・・実は「火垂るの墓」と同じくらい封印していた作品。ダメなんですよね~泣いてしまいます。ドラえもんの数ある「神回」の中でも群を抜いてジュブナイル的というか「あの弱虫で情けない男の子の代名詞ののび太君」が、ドラえもんとの別れをきっかけに強くなろうとする過程に胸が熱くなるんです。

このお話しのポイントはのび太君が「ドラえもんがいなくなった後に必要にかられて強くなった」じゃないというところなんですね。
のび太自身がドラえもんの目の前で「僕はもう大丈夫だから安心して」って言えたところが凄いんです。いつもののび太君なら、自分の弱いところを曝け出して「ドラえもん、行かないでぇ~」と情に訴えていたかもしれません。
しかし、それをせずに「顔で笑って心で泣いて」という難しい表現をあののび太君がやったのです。

結果的には、この後に続く「ウソ800(エイトオーオー)」というエピソードと1セットになっているため「ドラえもんはやっぱり戻ってきましたとさ、めでたしめでたし」にはなりますが、僕の中ではその前段階の「さようなら、ドラえもん(原作題)」で一旦〆ているので、そこから先は別のお話として認識しています。

『ドラえもん・・・君がいなくなってから部屋がガランとして~』

のび太君が部屋で一人、膝を抱えながらドラえもんに心で囁くシーン。本当に静かな描写で、何より良かったのはのび太が笑顔で描かれていること。個人的には原作のラスト一コマの余韻が何よりも泣けます。
そしてやっぱり今回も子供の前でポロポロ泣いてしまうお父さんでした。

息子よ・・・・お父さんはお前にまだ言っていないことがある。
実はこのエピソードと同じくらい泣ける「おばあちゃんの思い出」というエピソードがあることを・・・。