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赤ひげのAtariのネタバレレビュー・内容・結末

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3時間に躊躇って観ていなかった本作だが、
一つ一つの話がおもしろく全く飽きなかった。
狂女、佐八、六助、おとよ、小鼠…どれも
印象深い。また、全編通して描かれる赤ひげの
無骨さ、眼力がとにかく強烈で目が離せない。

モノクロだからこそ陰影の表現は美しかった。
特に、佐八が最期に天に向けて差し出す手や、
誰も信じ、信じられないときのおとよの眼。
色気を出しながら擦り寄って来たかと思えば、
かんざしを突きつけてきたときの狂女の狂気。

黒澤明監督の作品はまだあまり観ていない。
心して観なければ。

「うーん、これはひどい。
 こんな乱暴は良くない!
 医者ともあろう者がこういうことをしては
 いけない!」

2023#17
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