赤ひげの作品情報・感想・評価

「赤ひげ」に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.4
「赤ひげ」
1965/4/3公開 日本作品 2017-170
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1960年代以前ランキング24位 再鑑賞

人間愛バンザイ!!
決して社会に対する怒りを忘れない老医師の赤ひげと、長崎帰りの若い医師・保本登との師弟の物語を通して、成長していく若い医師と貧しい暮らしの中で生きる人々の温かい人間愛を見事に描いていますね。特に後半のおとよの演技が素晴らしく、表情がどんどん変わっていくのが凄いですね!
井戸のシーンは胸がいっぱいになります。そして違う意味ですが大女優杉村春子が大根で殴られるシーンは衝撃です(笑)
本作は三船敏郎にとって最後の黒澤映画となり、黒澤監督にとっても最後の「モノクロ映画作品」「泥臭いヒューマニズム作品」となりました。徹底的にリアリティを追求してるのも納得ですね。
「モノクロ作品」なのに三船敏郎が髭を赤く染めたエピソードも有名です。
本当に人間臭く良い作品です!!

監督は黒澤明。主な出演は三船敏郎、加山雄三。原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」で、江戸時代後期の享保の改革で徳川幕府が設立した小石川養生所を舞台に、そこに集まった貧しく病む者とそこで懸命に治療する医者との交流を描く。また後半のおとよの物語はドストエフスキーの「虐げられた人びと」をベースにしている。
やっほ

やっほの感想・評価

4.0
おとよ登場で引き込まれていった。巧い…。心の病が光と影の演出と重なって次々と感情の変化を表していく…。あの目が…細やかな手の動きが…表情もしぐさも感情が見て取れた。固定化したイメージの“若大将”の気持ちの変化より面白く感じた。‬
イシガ

イシガの感想・評価

4.0
初黒澤映画
時代変わっても変わらん死生観だ。

「わしは医者だ」ってセリフでブラックジャックによろしくを彷彿した。色んな作品に影響与えとんかな。

そしてキャラが濃い。現代の美男美女使う感じがなくて多種多様。顔が。
TK

TKの感想・評価

4.7
江戸時代。主人公の少しいきった感じの若手医師(加山雄三)が場末の診療所に配属される。主人公はいきがっているので「こんなところで働くのは嫌!」とだだをこねるが、診療所の長である老医師赤ひげ(三船敏郎)や同僚、そして患者たちの言葉や姿に触れるうちに考えを変え成長して行く。

だめだこれ。めちゃくちゃ泣ける。最高かよ。3時間もあるけど退屈する暇ないし、いろんなエピソードが詰め込まれていて、10話のドラマを3話にまとめたようなお得感さえある。
とにかく最初から最後まで赤ひげ先生がひたすらかっこいい。立派で頼りになるし、少しだけ悪くて不器用で「わしは嫌な奴だ」とか言う。本当に気持ちがいい。
黒澤明ってなんとなく敷居の高い印象でほとんど見てなかったけど、難解でもないし直感的で古臭さもない。みんな観たらいい。
Ken

Kenの感想・評価

3.4
間が長く、ちょっと、厳しい。
kasa

kasaの感想・評価

4.3
人の病、その裏にある闇
病気だけでなく心まで治す
医者はどうあるべきか。
いい映画でした。
dope猫

dope猫の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

3度目の視聴。初DVD。
黒澤映画ではいちばん好きだな。
三時間が長いと思わない稀有な映画です。
泣いちゃうネ。
Takahiro

Takahiroの感想・評価

4.4
持つべきものは恩師。
みんなそれぞれ与えられた立場や役割の中で、もがきながら成長していく様はグッと来る。
そしてやっぱりミフネ、カッコいいね!
kossai

kossaiの感想・評価

3.7
ストーリー:B
キャスト:B+
リピート:C

[採点ルール]
————————
A : 1.7
B+ : 1.5
B : 1.3
C+ : 1.1
C : 0.9
————————

<ストーリー>
A=とても良い
B=良い
C=良くない

<キャスト>
A=とても良い
B=良い
C=良くない

<リピート>
A=何度も見たい
B=もう一度見たい
C=もう見たくない
お前は、バカだ!


黒澤明監督 1965年製作
主演三船敏郎、加山雄三


今日は朝から突然の地震に見舞われ、あたふたしました。心配してコメントをくださったみなさん、ありがとうございますm(_ _)m

僕の住む旭川は震度4程度でしたので、被害はありませんでしたが、朝から全道が停電となり、仕事も、明日から予定されていた出張での研修会も中止となり、慌てました。
特に、停電がこんなに続くとは思っていなかったので、正直大変でしたね。日頃の備えの脆弱さを思い知りました( ¯ ¨̯ ¯̥̥ )

イオ〇は営業見合わせの連絡あり。空いてて良かった!のセブ〇イレブ〇に買い物に行ったら、既に何もなく😂、カップ麺等の非常食も大事よね~と嫁と話しました。でも、水が出るので、カセットコンロでお湯を沸かすなどできることも多く、何とか難を凌げましたが、やはり被災地の苦労は体験しないと分からない。改めて、勉強になりました( ˘ ˘ )ウンウン

夕方、一部地域が復旧し、そこで営業していたファミレスで夕食を済ませ、今も真っ暗な我が家に戻ってこのレビュー書いてます。
こんな日に営業してくれたお店に感謝です( ˘ ˘ )ウンウン



さて、以下は通常営業です。
昨日、地震の前に観てました( •̀ω•́ )و✧

勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、9月6日は黒澤明監督の21回目の命日です。

黒澤明監督は1910年3月23日に東京都品川区で生まれました。1943年に映画監督としてデビューしました。それが「姿三四郎」です。まだ、若干33歳。凄いですよね!

黒澤監督のすごい所は、みなさん、それぞれお感じだと思うんですが、僕はまず何よりも脚本力だと思うんです。

助監督をしていた頃からシナリオを書き始めたようですが、おそらく、その素地は、中学時代に読みふけったというトルストイやドストエフスキーなどのロシア文学が土台になっていたと思います。
僕も大学時代に読みましたが、とても中学生が太刀打ちできる代物では無い。そのエピソードにビックリです。


単なる冒険活劇でさえも、人の心を動かす要素が必要です。また、それが無い、アクションだけの映画は、なんの面白みもないんです。それを効果的に演出する力が黒澤監督にはあるんですね。

また、映画監督になる前は画家を志したようですが、それが構図やカット割りの美しさに影響を与えていますよね。

この映画で言えば、藤原釜足さんが演じる六助が亡くなるシーンは、白と黒の陰影が強調され、劇的で、しかも美しいシーンになっていました。




さて、映画「赤ひげ」は山本周五郎原作「赤ひげ診療譚」の映画化です。山本周五郎は僕の大学の恩師にも読むように薦められたなぁ。でも、大学当時は全く気持ちが向かなかったから読まなかった。今なら少し分かるだろうか……。

この映画を撮った年、黒澤明55歳、なんと今の僕と同い年かぁ……。敵わない。全く敵わない……。


さて、本作の舞台は江戸時代末期の小石川養生所です。日本史を少しでも学んでいると耳にする名前ですよね。

そこに1人の若者が訪れます。
それが加山雄三さん演じる保本登。
この映画は、タイトルは「赤ひげ」ですが、実はその保元の成長譚になっているんです。そして、その保元が悟っていく過程を通し、観るものにホンモノの人間性を悟らせていくんです。本当によく出来ている。


赤ひげを演じる三船敏郎は凄いですね。
この時、まだ、45歳。
なんていう迫力。
なんていうオーラ。
やっぱりとんでもない人ですね。


他の出演者もみな素晴らしい!

森半太夫役は土屋嘉男さん。

香川京子演じる狂女は凄まじかった!
女の狂気が見事に表現されてましたね。

六助と根岸明美演じるおくに
六助はさきほど書いたように、臨終シーンが素晴らしい。

山崎努演じる佐八と桑野みゆき演じるおなか
病に伏すまで、ただただ長屋の人たちのために生きた佐八の真意とは……

内藤洋子演じるまさえ
内藤洋子さん、お美しい( ˘ ˘ )ウンウン

三木てるみ演じるおとよ
この時、三木てるみさん、なんと16歳。
この作品で、ブルーリボン賞の助演女優賞を史上最年少で取りました!
最初に登場した時と後半の姿が別人です。

「親切な人には用心をし!」
全く人を信用せず、寄せ付けないおとよ。
保元はおとよの中にかつての自分を見るんです。


このおとよの後半のくだりは、ドストエフスキーの「虐げられた人々」に出てくるネリーという女性から取られています。あの橋のシーンは全く一緒ですよね!
山本周五郎にドストエフスキーを重ねていく作家性。ここに黒澤明の真骨頂が出ています!

保元が変わっていく重要なくだり。
憎しみが溶けていく重要な場面でした。

そして、一方、そのおとよは、貧乏な長次との出会いによって、さらに変わっていくんです。


昔、学んだことがあるんですが、愛って、まず、与えられないと人を愛するようにはなれないのだ、と。
親から、あるいは他人から、愛を注がれて、コップの水が溢れるように、愛が満ちると、今度は人を愛するようになるのだ、と。

おとよは愛されたことがなかったんです。
でも、保元から、そして養生所の人から愛を受け、それが満ちたことで、今度は長次に向けられたんです。

最初は周りの誰もおとよを理解できないのですが、それを即座に理解する赤ひげ先生がすごい。
医は仁術とはよく言ったものです。


実は、映画の前半は保元に愛を感じさせるためのエピソードでした。おとよが人の愛に目覚めるように、保元も愛に気づかねばならない。そのための前半だったんです。

そして、後半は保元が愛を与える場面。
まさに、おとよが長次に与えるのと同じです。


この二段構造で、観ている我々にも愛を取り戻させようとしています。だからこそ、この映画から強くヒューマニズムを感じるんです。

観終わってため息が出ました。
やっぱり黒澤明監督、凄いですね!
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