LEONkei

テイク・ディス・ワルツのLEONkeiのレビュー・感想・評価

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)
2.0
果てしなき欲望は枯渇することはないが、盲目者は底沼の愛に溺れ浸っていることを知らない。

乗り換えが上手な方が良いのか苦手な方が良いのかは一概に善し悪しは言えない、乗り換えられた側を考えなければ再び同じことを繰り返すことになる。

電車やバスや飛行機の話しではない。

怖いと思うことが怖い…。
それくらいチキンな方が程よく幸せで程よく美味しいチキン料理が食べられるのに、、、目の前の幸せが見えていない不幸。

今の幸せを捨ててでも次の幸せを求めてしまうのは普遍的な人間の性かも知れないが、果てしなき欲望は独りよがりで誰もが幸せになれないラジオスターの悲劇。

ビデオがラジオスターを殺したように次々と新しいものが目の前に現れる度に、乗り換えていれば其れこそ悲劇のループに堕ち入るだろう。

振り返れば在り来りな不倫メロドラマでシンプルで単純な物語だが、主人公の苦悩する描写は爽やかすぎ中途半端でフェミニズム色が強い。

もし仮に主人公が男で逆の立場だったらフェミニストが発狂するだろうが、そもそもそんな映画は面白くもないだろう..★,
LEONkei

LEONkei