バルバワ

テイク・ディス・ワルツのバルバワのレビュー・感想・評価

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)
3.9
今作の公式キャッチコピー"幸せに鈍感なんじゃない、寂しさに敏感なだけ"…主人公マーゴのクソなところをこんなにチャーミングにしてしまうなんて…流石はプロフェッショナル(a.k.a. ケイスケホンダ)だぜ!

いやぁ…なんでこんなに嫌な気持ちにならないといけないんだ!中盤から胸が張り裂けそうになりまくりましたよ…なんだよ!この女!「もしかして」じゃねえよ!何を誰に聞いてんだ!バカか!…すみません、興奮しすぎました。

主人公マーゴは常に愛されたくて仕方ない恋愛体質で、旦那と旅行で知り合った人力車の彼の間で揺れ動きます。「ダァといつでもラブラブがいいの~」みたいな感じ(自分からは誘わない)なんで旦那がちょっとでも素っ気ないと向かいに住んでいる人力車の彼の方になびきます。そのなびき方がギリギリ浮気ではないというか、ズルいというか…彼にとっては生殺しです。

序盤は不倫ラブコメとして「あらあら大変」と笑みを浮かべ、中盤でこの三人が会ってしまうシーンから地獄の釜が開き胸が苦しくなり、終盤は目も当てられない事態になってこめかみがピクピクなって、最後は「お前はそれでいいや」とアントニオ猪木のような傍観の境地に至りました。

まあ、キャラクターがどいつもこいつも好きになれないし、終盤以降は本当に観たことを後悔しましたが、これだけ人の神経を意図的に逆撫でする映画もないですし、気持ちに浮わつきを感じた時にはこの一本ですな。「物足りないのが人生」ンッン~名言だな、これは(ゲティじいさんにも教えてやりたい)。