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テイク・ディス・ワルツのclimaxのレビュー・感想・評価

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)
4.2
女にとってロマンチックで心がとろけるような感覚は高揚感そのもの。一生後悔することわかってても心はもうどうにもならなくて、そこに走らずにはいられない。そして愛で満たしてくれる相手を運命だと思い込む。

監督脚本サラ・ポーリー👏
カラフルな色彩に苦々しいストーリー。
鑑賞後よりも翌日、翌日よりもその数日後と日毎に重みが増してくる。
女のサガを惜しげもなく曝け出していて、それがとてつもなく痛かったり時には後ろめたかったり。でも主人公の愚かさがこんなにも愛おしく思えるのはどこかでこっそり共鳴させられたから??

可愛さにブサイクが絶妙に入り混じったミシェル・ウィリアムズの表情が好き!
セリフのないシーンにも繊細な感情が溢れ出る。
プールで戯れる美しいシーンや遊園地のアトラクションでの焦ったさ、そして30年後の約束の会話は甘美に溢れていて全てを肯定してしまうほど強烈なんだけど...

確かにトラウマになりそうなバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」

そのポップなメロディーの破壊力は凄まじい!
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