がく

近松物語のがくのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
4.0
身分の違う男と女でも、愛しているという気持ちは変わりません。もちろん、今よりも身分制度がとても厳しかった江戸時代において、二人この恋はあるべきものではないし、ましてや夫のいる女などでは言語道断です。

しかし、愛というものはそんなものを吹き飛ばしてしまうのでしょう。

いっそょに死にたいと思った二人が、一緒に行きたいと思う。しかし、二人に待っているのは死、のみ。
それでも一目会いに死にに行く主人公は、これこそが愛なのだということを強く思わされました。
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