たなか

近松物語のたなかのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
5.0
溝口作品鑑賞はニ作目

いつも4kリマスターの鮮やかさには度肝を抜かれますが今作も60年以上前の作品とは思えぬクッキリスッキリヌルヌル具合でした、見やすくてありがたい

悲恋であり逃走劇でもあり結構盛り沢山で飽きさせません
竹格子越しに見る父親の背中、茂兵衛を追うおさん(そして絶叫)ガンガン没入させられます
お玉ちゃんが古里に帰って一安心と思っていたんですが原作や他作では…な結末らしいのでそこも無情です

香川さんそんなに好きな役者さんじゃなかったけど今作はかなり抜群です
田中春男のあの滲み出るダメ感クズ感は他の追随を許しませんね笑

イイとこ多くて挙げきれないっすね笑、さすがの名作大満足でした
たなか

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