むぅ

白雪姫のむぅのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
3.8
「ハイホー!ハイホー!仕事が好き」
「ううん!ううん!」

という否定の合いの手までが、私の中でこの歌の歌詞になっている。

学生時代の飲食店のアルバイト、クローズ作業をしている時にお向かいのコールドストーンの子達が、おそらく練習がてら歌いながら作業をしていた。
「あ、明るい」
「対抗するか」
「何歌う?」
「ドナドナは?」
「それはきっと嫌がらせ」
とコソコソした結果、誰かが「ハイホー」を歌い出し、「ううん!」という突っ込みで大盛り上がりしている私達の背後で入金から帰って来た店長が実に切ない顔をしていた。申し訳ない。

白雪姫が森の中を走るシーン、木々が他のものに見えてくるところに感心してしまった。
井戸のシーンも。
幼い頃に観たアニメ、大人になってから観るとまた違う味わいがあって面白い。
小人たちが手を洗うシーンで、ちょっと脳内でコロナが過ぎるからまた切ない。
あまりに醜く描かれる女王にちょっと同情したり、やっぱり言葉遣いが美しいことって大切だなと思いながら観た。

「ハイホー!ハイホー!仕事が好き」
「うん!うん!」
が、本当のところ。
むぅ

むぅ