すずき

白雪姫のすずきのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
3.9
昔々ある所に、白雪姫というお姫様がいました。
彼女の美しさに嫉妬した継母の女王は、彼女を殺害しようとしますが、彼女は生き延び、7人の小人の家に身を寄せます。
彼女が生きてる事を知った女王は、魔法の力で老婆に変身、自ら毒リンゴを白雪姫に食べさせようと現地に向かいます(行動力の化身)。
毒リンゴを食べて眠りに落ちた白雪姫、悲しむ小人たち。
しかし、白雪姫は王子様のキスによって目覚めるのでした、完!

結末までストーリー書いたったけど、ネタバレもクソもないほど有名な童話。この映画も寸分違わずこのストーリーのまんま。
唯一違うのは、継母の魔女の末路ぐらいかしら。原作は韓国映画並みに結構エグいのね、本当は怖いグリム童話だ。

ディズニーアニメはどれも動物が可愛いけど、古い作品の動物は今の作品に勝る可愛らしさ!
手塚治虫タッチ(手塚神がパクったんだけど)のディフォルメされた動物、はどこか日本的で愛らしい。
日本的と言えば、白雪姫の顔って、なんか大正時代の化粧品ポスターとかにいそうな顔じゃありません?王子様もちょっと大正っぽい。

予算の少ない日本アニメは、なるべく手間を省き、画の枚数を少なく、或いは一部だけを動かす等、言っちゃ悪いが「限られた条件で如何に手を抜くか」という思想で独自の技術発展を遂げた。
けれど、アメリカの、それもディズニーのアニメは予算の上限は天井知らず!
キャラクターは妥協なしでヌルッヌルで動く、走る、踊る!
しかも1体2体じゃなく、何十匹の動物を同時に動かし、更にそれらが池に映る、なんて演出も同時に描く!ドヒャー!
これが戦前アニメだなんて、嘘みたいだろ?
「アニメーション」としての質は、現代のアニメと比べても何ら遜色ないんじゃないんじゃない?
あ、でも唯一の弱点は、カメラワークが単調な事かしら。

…何かアニメ論的な事も語っちゃったけど、実は自分、アニメ苦手な方でそんなにアニメ詳しくないのです。
そりゃオタクやってるから一般の人よりかは多少詳しいだろうけど、何か間違ったこと言ってたら突っ込んでくだせえ。