映画の味方あっつマン

白雪姫の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
3.7
むかしある城に白雪姫という美しい王女が住んでいた。白雪姫の継母である女王は大変恐ろしい魔女で、白雪姫を下働きのように扱っていた。ある日、女王がいつものように魔法の鏡に「一番美しいのは誰?」と聞くと、魔法の鏡は「世界で一番美しいのは白雪姫」と答えてしまう——。

世界初の色彩長編アニメーション。本作では、役者の動きをカメラで撮影し、動画をトレスしてアニメーションを描く手法「ロトスコープ」を用いているので、人の動きが滑らか。

それも、約25万枚のセル画が使用されており、驚くほど動きのクオリティが高い。今のアニメと比べてもなんら遜色がない。

ちなみに、「風立ちぬ」は約16万枚の作画枚数。しかもデジタルではなく、当時はセル画なのだから、1色塗って、何時間も乾かして、また1色塗って…を繰り返さないと完成しない。これは果てしなさすぎる。

ディズニーはもう、手描きアニメーションは作らないそうだが、本当にもったいない…。

本作のイーヴィル・クイーンもそうだが、ヴィランの迫力は過去作の方が圧倒しているように思う。