GT

トイ・ストーリーのGTのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供の時死ぬほど好きだった作品。久しぶりに見たら子供時代見てた時以上に滅茶苦茶面白くてびっくりした。
オモチャが動き出すというロマン溢れるストーリー、そしてオモチャという特性を活かしたコミカルな動きが非常に魅力的。吹き替えの声優陣の演技が素晴らしく、その軽妙な台詞回しとテンポ感はこの作品に実によく合っている。ウッディとバズの声に至っては、唐沢寿明と所ジョージでなくては絶対にダメと言い切れる。
子供の頃は全然気づかなかったんだけど、人間ドラマとしても非常に良質。アンディの人気を独占するバズに嫉妬して嫌がらせをし、その嫌がらせが取り返しのつかない事故になってしまった瞬間自己弁護を始めるウッディはお世辞にも誉められたものではないが、どこか人間臭く妙に親近感が湧く。バズは自分が本物の正義のヒーローであると思い込んでおりウッディの「お前はおもちゃだ!」の言葉には耳を貸そうとしない。だが偶然見たテレビCMで、過酷な現実を突きつけられる。「この玩具は飛びません」という文字は冷酷で、それにショックを受けるバズの姿はなかなか涙を誘う。こうしたバズを目の前にしたウッディが自分の本音を曝け出し、自分がバズに嫉妬していたことを認め、それを見たバズも自分がおもちゃであることを受け入れるシーンは今見るととても感動的で、不覚ながら涙。(トイストーリー3はすげえ泣けた記憶があったんだけど、まさか無印でヤられるとは思わなかった)
勿論笑えるシーンもいっぱいあってウッディのヘタレぶりにはいちいち笑わされるし、自分をヒーローと思い込んだバズとのチグハグなやりとりも面白い。ストーリーも非常によくできていて最後には爽快なカタルシスが得られる。まさにアニメ映画史に残る「傑作」だ。
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