ジョブズが生きていたら、
ラセターに何て声をかけるんだろう?
ディズニーの会長に何て言うんだろう?
80年代にルーカスからジョブズが
コンピュータグラフィックス部門を
買い取って、とんでもない額を
ピクサーに投資し続けたジョブズ。
ラセターと言う天才が結果を出すのを
辛抱強く待ち続けて、ついに
1995年に、映画の歴史を変えることになる。
ジョブズはいなくなってしまったけど、
ピクサー本社のメインのビルの名前は、
スティーブ・ジョブズ・ビルディングだ。
ジョブズがいなかったら、
ウッディにもバズにもニモにも、
僕らは会えなかった。
そしてそれらのキャラクターを生み出した
ラセターが、セクハラで、
ディズニー・ピクサーを退職することに
なった。信じられない気持ちでいっぱいだ。
ガーディアン・オブ・ギャラクシーの
ジェームズ・ガン監督をクビにした
ディズニーは、これたけの功労者を
それでもどうにか出来なかったのか?と。
トイ・ストーリーの成功は、
テクノロジーの目新しさの前に、
ストーリーが素晴らしかったことにある。
魅力的なキャラクター、ユーモア、
ハラハラする展開、ワクワクする
ストーリーテーリンク、そして
ハートウォームなエンディング。
100%完璧に楽しいからだ。
アカデミー脚本賞にもノミネートされた。
何度も何度も脚本を直すと言う。
全員で意見を出し合い、とにかく
人の心にちゃんと届くストーリーにする。
ラセターは、年内でいなくなる。
セクハラは確かにダメだけど、
本当にこの結末は、僕らが望んだ
エンディングなんだろうか?
僕は望んではいない。