HayatoHorigome

トイ・ストーリーのHayatoHorigomeのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
3.5
子どもの頃に親に連れてかれて映画館で観て以来の鑑賞。当時の思い出は、シドやモリーの顔がなんだかチャッキーに見えたこととリトルグリーンメンが気持ち悪かったことと、なんといってもシドに改造されたおもちゃたちの気味悪さが強くて正直感動の思い出は一切なし。
改めて鑑賞してみて、気味が悪いと思っていた映像は当時からしたら最先端だったんだろうなぁということと、おもちゃ達がどんな存在であるかということを考えさせられた。
バズがやってきて、「バズ」という役割を全うしているんだけど、結局おもちゃであることを思い知らせれて落胆してしまうシーン。その後、ウッディーに悟されて、アンディや仲間の元へ協力して帰っていってハッピーエンドだけど、おもちゃが背負う宿命は、人間がやおもちゃに与えた設定やキャラクターを無視して役割をも全うさせることであって、「らしさ」を否定して描いていることが印象的だった。
ただ、それでも「そばにいて見守りたい」というおもちゃの視点での持ち主への熱い気持ちがジーンと伝わるので、両極端をうまく同時に描いている作品。
でもやっぱりシドがおもちゃを痛めつけたり、改造おもちゃを見るたびに心が痛む。。あんな子どもにあんな子ども部屋や、花火?のようなおもちゃが簡単に宅配で届いたりしている世界の描き方がトラウマとして今でも胸をえぐってくる。