ピッツア橋本

ダーク・スターのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ダーク・スター(1974年製作の映画)
4.3
“宇宙に煌めくラスト!アイデア溢れる脱力系SFコメディ”

宇宙観測する4人の宇宙飛行士の密室系シュールサスペンス(ギャグ)。

本人達は真面目に70年代的シリアスを演じてやってるつもりなんだけど、現代の我々から見るとシュールギャグに映る、というのが正解なのだろうか笑

狭過ぎる操作室。誰も使ってないのにオートで動くエレベータ。ナビの域を越えて、人間に説教じみた事を言いまくるコンピュータたち。独特なフォルムをした宇宙人…

低予算でアイデア先行な宇宙空間作りがなんか良い方向にツッコミどころ満載な愛しいポンコツ感が滲み出てる。B級SF感。

だいぶバカにしつつ、暖かい目でクライマックスまで見ていると、とんでもなく俺好みなカタルシス溢れるラストが描かれていて感心した。

この美しいゴールで我々観客を酔わせるために、こんな徹底的な脱力系SFを逆に印象付けたのだろうか笑

ディレクターズカット版71分という尺が実に無駄がなくて観やすかった。

個性的な良い感じの映画でした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本