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ディミトリアスと闘士のaaaakikoのレビュー・感想・評価

ディミトリアスと闘士(1954年製作の映画)
3.5
なんと!『聖衣』に続編があったとは。
『聖衣』で神の道を選び処刑されたマーセラスの奴隷で、マーセラスをキリスト教に導いたディミトリアスが主人公。
ギラギラ顔のヴィクター・マチュアは本作ではなおさら濃い。スーザン・ヘイワードと絡むとさらに濃い。闘士養成所の所長はボーグナイン。アン・バンクロフトも出てたけど最初気づきませんでした。

宗教映画にカテゴライズするには、しょうもない展開だと思う。ディミトリアスは、奇跡を待っている。恋人が目の前で男たちに陵辱されそうになったとき彼は、「神よお助けください」と願うが神はそんなのを聞き入れてくださるわけがない。
そういう意味でいえば遠藤周作の『沈黙』が正しくて、神はいつもいつの時代も沈黙しているんです。それをどうとらえるかが宗教のはずなのに、ここではまた奇跡だよ。死んだはずの恋人が目覚める。本来なら、あそこで恋人は男たちに好きなようにされてただろ、でも生き延びる、死ぬよりつらい生きる道、そこに、助けを出すのが宗教だと思いますけど。

前作よりも、宗教感がうすくて参った。これを見てキリスト教に入信する人はいないでしょう。
冒頭美しいジーン・シモンズが登場し満足でした。
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