ペッパー

JFKのペッパーのレビュー・感想・評価

JFK(1991年製作の映画)
3.9
「ペンタゴンペーパーズ」からの「大統領の陰謀」ときた勢いで、ついに「JFK」まできてしまいました。実話アメリカ国家陰謀三部作(←勝手に言ってます)の この見応えたるや!
この「JFK」が訴えるケネディ暗殺真相説の全てが真実ではないとしても、民主主義国家でありながら牛耳っているのは腹黒き権力者たちであり、国家自体が国民にとって不誠実な存在であることを改めて思い知らされる。
ケネディを抹殺しアメリカの国運を曲げた罪は万死に値する。この巨悪への恐怖!55年経ってもよその国のことであっても大きな無念さと憤りを感じます。
ペンタゴンペーパー→ウォーターゲートと政府に果敢に挑んだワシントンポストの記者同様、不屈の執念で疑惑を追い、この不正義の看過は国民としての死であるとの怒りに突き動かされるギャリソン検事の姿には、深い感銘を受けずにいられない。
我が国でもまさに"嘘の隠蔽"がまかり通っている昨今、「正義は自然にあるものではなく、人の努力をもって存在する」「真実を殺す政府をもはや尊敬できなければ、この国で生まれたとしてもこの国では死にたくない」等々、ギャリソン検事の名言がズッシリ心に響きます。
[追記]
濡れ衣として描かれる犯人オズワルドは、今やなりきりチャーチル首相としてオスカーに輝くゲイリー・オールドマンさんではありませんか!しかもここでも実物そっくり(特殊メイクもナシで。笑)。驚いたっ
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