鍋レモン

アルマゲドンの鍋レモンのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
3.9
⚪概要とあらすじ
小惑星の接近で滅亡の危機に瀕した地球を救うべく宇宙に旅立つ男たちの死闘を描いたヒューマン・アドベンチャー。

地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたちだった。刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立った!

⚪キャッチコピーとセリフ
“世紀末、全人類にこの映画を捧ぐ。”
“集結せよ。 地球最期の日、60億の明日はたった14人に託された。”

「それがお前の仕事だ」

⚪感想
パニック作品。

パニック作品と言うよりかは隕石追突をメインに人間ドラマ作品にまとまったような作品。

子供の時に観ているはずなんだけどあんまり覚えていなかったので改めて鑑賞できて良かった。

1998年は私の生まれた歳なのでほぼ24年ぐらい前の作品。当時の映像技術であそこまで隕石落下の被害を描けるのは凄い気がする。

アカデミー賞とラジー賞共にノミネートされていたそうで賛否両論の作品なのかな。

綺麗なベンアフ。別に普段が汚いわけではない。
『トップガン』のトム・クルーズのように『アルマゲドン』のベン・アフレックは超絶に良い。
このベン・アフレックでしか得られないエネルギーがある。
おとぼけフェイスに笑う時に左の口角がクイッと上がる感じ堪らん。
ブルース・ウィリスが主人公だけどベン・アフレックも主役級に見えてくる。

本作はある意味ブルース・ウィリスのための映画。
めちゃくちゃかっこいい展開。

個人的にスティーブ・ブシェミの抜け感が絶妙。歯並び愛おしい。
ロックハウンドはイカれた奴描写なんだけど笑い要素。
カットされまくっていたのでなんで宇宙に連れていったのかわからん人になってしまってる。

ロシアのなんかすごい人ことレヴが好き過ぎる。
カタコト喋り可愛すぎるだろ。
ロシア式の直し方面白くて無理。まぁわかる。

地球滅亡の危機の救出に選ばれたのは石油発掘のプロだが癖のあるメンバー。
普通に考えても彼らではなくプロに任せた方がと。
ベン・アフレックもマイケル・ベイ監督に「NASAが宇宙飛行士に石油掘削の訓練をさせる方が、石油掘削員を宇宙飛行士にするより簡単なのでは?」と質問して「黙れ」といわれたそう。

『アルマゲドン』と言えば主題歌の「I Don't Want to Miss a Thing」だけど、エアロスミスのボーカルであるスティーブン・タイラーの娘であるリヴ・タイラーが出演しているのも関係があるのかな。

松田聖子さんが出演していると知って驚き。
恐らくカットされたみたい。



⚪以下ネタバレ



政府への要望リストに個性が出ていて一人一人見たい。役者がそれぞれ書いたアドリブだとか?

お互いいがみ合っているものの心の底では信頼しているハリーとAJの関係性が良い。
自分の娘と寝ているのを見つけて銃をAJにぶっ放しちゃうハリーだけど、AJが勝手に死なないと思うハリーに、ハリーが仕事を中途半端にせず全うすると信じるAJ。
本当の親子。

核爆弾の起動装置をやりたがるものややりたがらないもの。背景には家族や自己犠牲があるなと。
結局くじ引きになり当たりを引いてしまったAJのなんとも言い難い表情が良かった。
それ以前にハリーの心は決まっていたのかAJを船内に戻し、自分が核爆弾の起爆に向かうという。『必ず帰る』という約束を娘としたのにも関わらずAJを行かせず自らを犠牲にしたのは、娘とAJの未来を思ってだろう。この行為の理由が世界を守るための事故じゃなく娘のためにフューチャーされていたのがよい。

エンドクレジットのAJとグレースの結婚の映像がオシャレだった。スーパー8で撮ろうと提案したベン・アフレックのおかげ?

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
20世紀末、地球軌道上の宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトル「アトランティス」との交信が、突然途絶えた。事故直前の映像を解析した結果、流星雨(Meteor shower)がシャトルを直撃し破壊したことが判明した。この流星雨は地球の大気圏を突破して、アメリカ東海岸からフィンランドに至る範囲に降り注ぎ、ニューヨークなどの都市に壊滅的打撃を与えた。さらなる観測と調査によって、これはテキサス州の大きさに匹敵する小惑星が、小惑星帯(Asteroid belt)へ衝突したことに伴う流星雨で、しかも問題の小惑星は地球に向かうコースをとっており、約18日後には地球を直撃し、地球環境に致命的打撃を与えバクテリアすら生き残らない死の惑星へ変えてしまうことも判明する。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の科学者が言った。「爆竹を、広げた手のひらの上で爆発させてもやけどするだけだ。だが握った手の中で爆発したらどうなるか」。NASAが立案した衝突を回避する唯一の手段は、小惑星の深部まで穴を掘り、内部で核爆弾を炸裂させて真っ二つに割り、軌道を変えるというものだった。この作戦を遂行するために「穴掘りのプロ」――すなわち石油採掘のスペシャリスト達が召集される。それは、大男のベアー、ギャンブル狂のチック、女狂いの天才ロックハウンド、大食漢のマックス、カウボーイ風の地質学者オスカー、ガールフレンドが2人いるフレディ、腕は立つが命令無視が多いA.J.、そして、彼らをまとめるハリーら、石油会社「スタンパー・オイル」の8人の社員たちである。そこに、ウィリアム・シャープ、ジェニファー・ワッツを始めとするNASAのスペースシャトルクルー6人を加えた14人が計画に参加した。

NASAの計画は、チタン合金で装甲された新型スペースシャトル「フリーダム」および「インディペンデンス」の2機を打ち上げ、途中でロシア宇宙庁の宇宙ステーションミール(Mir)で燃料である液体酸素を補給、月の軌道で重力アシストを掛け、月の裏側を回ってから加速して、小惑星の後ろから接近するというものである。その計画のために掘削用車両「アルマジロ」を用意し、ハリーたちはそれらを扱うための辛い訓練を乗り越えた後、チームを半分に分けて新型スペースシャトル2機に分乗し、小惑星へと向かうために飛び立った。

地球からの発進こそ無事にできたものの、立ち寄った「ミール」の老朽化のせいで、燃料補給中にレバーが折れ、燃料漏れを起こして火災が発生、チームは危うく爆発に巻き込まれそうになりつつも、間一髪シャトルで脱出した。「ミール」で単独勤務していたロシア人宇宙飛行士のレヴも一行に加わり、手筈通りに月の軌道を通って小惑星の後ろ側へ回り込んで、着陸を試みる2機。ところが、小惑星から放出された大小の岩石が「インディペンデンス」を直撃して、同機は操縦不能に陥り、小惑星へ墜落した。乗っていたNASAのクルーや、フレディ、オスカーたちを失うも、A.J.とレヴ、ベアーの3人は生き残り、「アルマジロ」の機銃でシャトルの外壁を打ち破り、ハリーたちの元へと急いだ。途中に深いクレバスがあったが、「アルマジロ」の推進ジェットを使ってなんとか越えることができた。

一方、一応は着陸に成功した「フリーダム」だったが、そこは当初の予定とは異なる硬い酸化鉄の地盤の上であり、掘削作業は難航した。掘削ドリルも、硬い地盤によって次々に折れ、あと1本を残しすべて破損してしまう。作業の途中、業を煮やしたアメリカ大統領が、作戦に見切りをつけて核爆弾の時限起爆装置を起動させるも、地上にいた良心を持つNASAのスタッフやハリーたちの抵抗[4]によって地表での爆発を阻止できた。

最後の1本のドリルを用いて掘削を進める「フリーダム」搭載の「アルマジロ」。しかし、小惑星の地殻変動によるガス噴出で吹き飛ばされ、引火したガスによって操縦席にいたマックス諸共爆発炎上してしまう。「アルマジロ」を失い万事休すと思われたその時、A.J.たちの乗った「インディペンデンス」搭載の「アルマジロ」が煌々とライトを灯して現われ、掘削作業を再開した。掘削した穴は、どうにか小惑星の計画された深さにまで達し、途中に引っ掛かりながらも核爆弾を押し込んで設置した。後はシャトルが離れてから遠隔操作で起爆させるだけという段階まで来たのだが、地殻変動によって岩石が降り注ぎ、爆破用リモコンが壊れてしまう。

遠隔操作ができなくなったからには、誰かが残って手動で核爆弾を起爆させなければならない。くじ引きの結果A.J.がその役を担うこととなるも、「フリーダム」のハッチから出る直前、見送りに来たハリーが、A.J.の宇宙服に傷をつけて無理矢理役目を代わり、彼を船内へ戻させた。起爆の準備を進めるハリーを尻目に、小惑星からの離陸を試みる「フリーダム」だが、硬着陸や地殻変動の影響によるものかエンジンが起動しなくなっていた。それでも、レヴが「ロシア式の修理」と称してコントロールパネルを叩くと故障が直り、「フリーダム」のエンジンが始動し辛くも離脱に成功。そして、「フリーダム」が小惑星から無事離れたことを確認したハリーは、愛娘グレースに思いを馳せながら起爆スイッチを押す。核爆弾はハリーを巻き込んで爆発した。斯くして、小惑星は大気圏突入前に2つに割れて軌道が変わり、地球滅亡の危機は寸前で回避されるのだった。

⚪鑑賞
金曜ロードショーで鑑賞。

⚪パンフレット所持
鍋レモン

鍋レモン