yukihiro084

アルマゲドンのyukihiro084のレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
4.5
森下典子さんの(日日是好日)の中に
『世の中には、すぐわかるものと、
すぐにはわからないものの2種類がある。』
という言葉があって、映画もそうだなって
思ったことがある。

そして、この作品も最初は、
(すぐわかるもの)だと思っていたけど、
いやいや、見るたびにじわじわと、
その良さをわかるようになる。

WOWOWで予約してあったものを
(テレビが空いていたので)観る。
(なかなか我が家のテレビは
空いていないのだ。)
妻と息子も、なになになに?と
近寄ってくる。本当はほっといて欲しいが、
気付くと、2人とも静かに見ている。

そういえば、と気付く。
この作品には、目を覆いたくなるような
暴力描写も殺人描写も出てこないので
子供が見始めても不安になることはない。
んなアホなって設定もあるけど、
テンポもよくわかりやすいし、
普段映画を観慣れてなくて俳優の顔を
覚えられない人でも、個性的な俳優たち
のおかけで、すごくわかりやすく観て
いられる。

すぐわかるものは、一度通り過ぎてしまえば
それでよく、すぐにはわからないものは
何度も行ったり来たりしてじわじわわかって
きて、別モノになる、と書いてあった。

この作品は
一度通り過ぎてしまう作品だろうか?
マイケル・クラーク・ダンカンは
もういないんだ、と妻に言う。
ベン・アフレックはいまは名監督
なんだよ、と僕は言う。
ビリー・ボブ・ソーントンって
言うんだよ、この俳優さんは、と
妻に紹介する。
僕はこの作品を大事そうに妻に語る。

それって、この作品が特別な作品って
ことじゃないかな。
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