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アルマゲドンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
4.7
ジェリーブラッカイマー×マイケルベイ×JJ。
面白くないわけがない。何回観たかわからない。観るたびに同じとこで泣く。

アメリカ万歳満載で、穴堀の汗臭いおっさん達が宇宙の小惑星を破壊しに数日の訓練のみで飛び立ち、しかもそれを全ての人が許すというありえない設定で、“お約束”バンバンなのに、何回観ても飽きない。
これほど、あり得ないバカな話を真剣に描き、これでもかとおっさん達の情熱を壮大に描いた作品はあっただろうか。
ある程度はCGなんだろが、今のCG映画よりもリアルなところもあって、演技もそこそこリアルさがある気がする。最近のアメコミヒーローとか観てるとそれはそれで良いけど、彼らは青い部屋で撮ってるわけで、やっぱりそれよりは大規模なセット作って撮ってる分の役者のリアリティの部分はこっちに分があるな、と。

主役ハリーと準主役AJとグレース以外の1人1人のキャラクターとドラマもスゴい。
チック、豪腕ハリーの相棒役として最高過ぎる。
ロックハウンド、天才とアホの紙一重感、完璧。
レヴ、途中からの参加だが存在感がハンパない。意外とお前がいなかったら、全滅だったんじゃないか。
みんなどこか頭おかしい荒くれ者ではあるが、ハリーが信頼する穴堀りのエキスパートとしての才能に溢れ、バカみたいに素直で諦めずに突き進む力を持つ。そんなアホな男達に胸打たれる。
まぁ絶対にあり得ないけど、それでもあり得たらこいつらだったら信じたくなる気持ちはわかる。

ちょいちょいスローモーションとかフラッシュバックとかの演出の使い所が神がかり過ぎてて、こんなアメリカ万歳ドカーン映画で何度も何度も泣いてしまう。嗚咽するぐらい泣ける。
もはや人類存亡がどうとかより、1人の熱い無茶な男に付き合ったこれまたバカな男達のドラマとして胸打たれないわけがない。

サンキュウ、ハリー。
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