Jeffrey

ガンマン無頼のJeffreyのレビュー・感想・評価

ガンマン無頼(1966年製作の映画)
3.0
「ガンマン無頼」‪(2kレストア版)‬

冒頭、馬に乗った男。後ろから銃撃される。ここは静まり返ったテキサスの町、メキシコへ、無法者、 父親の仇、弟の存在。今、復讐へと向かう…本作はフェルディナンド・バルディ監督が1966年に伊、西で合作した西部劇で、日本ではヘラルド配給で翌年の67年5月に公開されたマカロニ最強スター、フランコ・ネロが代表作「続・荒野の用心棒」と同年に主演した正統派マカロニ・ウェスタンとして知られており、この度BDが発売され、再鑑賞したが2kレストア版の美しさに息を飲む。それに撮影のボルボーニのカメラワークも最高で、ネロが披露するガンアクションからガンプレイまでもが見所である。

さて、物語はテキサスの若き保安官バート・サリバンは、幼い頃に父を殺しシスコを逮捕し、裁判にかけるため、弟のジムを連れてメキシコへ旅立つ。だがシスコは金と暴力で街を牛耳る支配者となっていた。彼を恐れる街のものは一様に口を閉ざすが、ついに居場所を突き止めたバートはシスコと対峙する。しかしそこでシスコの口から開かされたのは、耳を疑うような驚愕の事実だった…と簡単に説明するとこんな感じで、肉弾戦多めの渋いウェスタンものである。


いゃ〜やなりスパゲッティウエスタンの秀作だね。セルジオ・コルブッチの1966年の傑作「ジャンゴ」の後にフランコ・ネロが出演するほとんどの作品は面白い。ネロを軸に始め、ルイージピスティリ、リビオロレンソン、ジーノペルニーチェなどの典型的なスパゲッティウエスタンの脇役が登場するのは胸熱であるし、フェルディナンド・バルディのウエスタンについて言えば、個人的には「テキサスアディオ」よりも「ブラインドマン」をお勧めしたい。

ネロの瞳のクローズアップも印象的だし、やはり回転撃ちは見事である。あの酒場での弟が暴力振られて兄貴が仕返しする場面は超爽快である。
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