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名探偵コナン 世紀末の魔術師のytのレビュー・感想・評価

4.1
名探偵コナンの劇場版シリーズ第3作目!
今回はアドベンチャー要素が強めの作品。ロマノフ王朝の遺産を巡り、大人気″怪盗キッド″や世界的スナイパー″スコーピオン″が登場。宝物を見つける演出は映画ならではの壮大さで、どこかインディ・ジョーンズを彷彿とさせるようなシーンは頭から離れない神秘的な演出。未だにトップを争う面白さになっている。

[あらすじ]
→ロマノフ王朝の秘宝、インペリアルイースターエッグを盗んだ怪盗キッド。しかし彼は逃走中に何者かに狙撃され、姿を消してしまう。エッグは取り戻したが、怪盗キッドの行方、そしてエッグの謎の真相を解き明かすためコナンたちは奔走する、、、。

[レビューと見どころ]
✔① 実在する人物と世界観
→本作の舞台は前半は大阪、中盤は豪華客船、後半は古城という設定で話が進む。特に大阪での場面は、新大阪駅、通天閣、大阪城など数多くの実在する建物が背景として現れ、面白さを加速。服部は前半の大阪で登場するが、なんとも言えない扱い方になっている気がする。

そして何よりこの作品の面白いと思う部分は、実際の歴史上の出来事を物語に絡めているところだろう。ニコライ二世やラスプーチン、マリアなど実在した人物が多く関わり話が進むので、謎の真相解明と神秘さが融合して面白い。

✔② コナンと蘭の関係
→公開当時は週刊少年サンデーでの原作では「命がけの復活」シリーズを連載していたため、蘭がコナンの正体は新一なのかと疑うシーンが数多くあるのも特徴。本作品からキャラデザも原作に近いものになっていくため、コマ1つ1つに哀愁を感じるシーンもしばしば。

✔③ 青山先生の原画
→本作は青山先生の原画が多い作品でもある。やはり印象に残るシーンは、夜ベランダで歩美ちゃんがキッドと遭遇するあの名シーンだろう。あのほんの数分でキッドのかっこよさと美しさが凝縮されている。青山先生の原画の味がまた相まって最高。

👉歴代のコナン映画では三本指に入るであろうこの作品。キッドが好きな人はどっぷりハマる映画となるだろう。ちなみに自分はこの映画でキッドが大好きになった笑。
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