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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のkojikojiのレビュー・感想・評価

3.8
2003年 ロード・オブ・ザ・リンク第ニ作
「二つの塔」
第一がさらにスケールアップし、複雑に絡み合うストーリー展開。3時間の長尺だが、戦いに没入して時間を忘れる。傑作。

オーク達の襲撃で8人の仲間は3つのグループに分かれることになる。そのうちの一人ボロニア人亡くなった。

フロドとサムはゴラム(悪心)=スメアゴル(良心)の道案内で、モルドールへ向かうがボロニアの弟ハァラミアに捉えられ、オスギリアスの砦へと連行される。
しかしここもサルマンに襲われることになる。

この三人の旅で面白いのがゴラム(悪心)とスメアゴル(良心)の葛藤だろう。勿論一人なのだが。
まさに人間の心にうちを極端に表すような一人芝居。物語の最初から最後まで両極端の二人が現れて会話する。その表情が面白い。
これは監督もきっと相当に気にいったのではないだろうか。楽しんで撮ってるように思えてならない。

一方アラゴルンとレゴラスとギムリの3人。
ヘルム峡谷の奥に築かれた難攻不落の石の要塞、角笛城に立てこもりサラマン、ウルク=ハイ 一万人以上の軍勢と戦う。こちらは300人。敗北必死と戦い。勿論徐々に援軍が来るが。
この戦いは、まさに真正面から描いてあって、壮大なスケールだ。勿論CGなんだろうけど。最大の見せ場で、手に汗握る肉弾戦。
しかも、弓と槍と刀だけではない、ウルク=ハイの軍勢が色々な仕掛けをしてくるので、難攻不落と要塞も次第に劣勢になっていく様子がよくわかる。非常に面白い。
これまで色々な戦いの映画を観てきたが、この戦いは間違いなく3本の指に入る。
あとどんな映画があるか、思い出せないが、💦それぐらい素晴らしい脚本と映像だ。

最後にメリーとピピン。
彼らが今回は大活躍する。助けられた「木の髭」を説得して、エント(木のお化けみたい)達とアイゼンガルドのオルサンクの塔を襲撃。エントたちはサルマンの拠点を壊滅させることに成功する。
この戦いは非常に痛快だ。

最後にアラゴルン達を助けたガンダルフが言う。
「サウロンの怒りは激しく、その報復は速やかだろう。」
遠く海の向こうで雷の赤い火花が散っている。これからの戦いがさらに激しさを増していく予兆のように。

最終章に期待。



監督:ピーター・ジャクソン
脚本
ピーター・ジャクソン
フラン・ウォルシュ
フィリッパ・ボウエン
スティーヴン・シンクレア
原作:J・R・R・トールキン

2023.03.28視聴132
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