ほーりー

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のほーりーのレビュー・感想・評価

3.7
「二つの塔」って、ひとつはサルマンがいるアイゼンガルドの塔だろうなぁとはわかったけど、もうひとつの塔がどこを指しているのかが最初わからなかった。

調べてみると、サウロンが鎮座している塔のことを指しているそうだが、作品全体を表しているタイトルって感じがしない(原作がそういうタイトルだから仕方ないけれど)。

本作より、ゴラムが本格的に登場! いつ裏切るかわからないこの不気味なキャラの存在に、旅の道中もハラハラ度が増してくる。

ストーリーも指輪をめぐる全面戦争がいよいよはじまり、俄然面白くなってきた。

ガンダルフ、どっこい生きていた(よみがえった?)ということがわかり、まるで「ダイの大冒険」でアバン先生が再登場したときのような、都合のいい……もとい、衝撃的な展開だった。

本作は前作以上にアルゴルンやレゴラスの活躍(レゴラスの階段滑りは色々な意味で面白い)するものの、やっぱりMVPはサムとメリーだと思う。

この二人は最終作でも大活躍するのだが、さらに最終作では、いつも余計なことをしていたピピンまでも勇敢な戦士として活躍する(本作品でもピビンのひらめきで敵をやっつけるのだが)。

そして、本作ではついに宿敵サルマンとの決着がつく。次回作のスペシャル・エクステンデッド・エディションでは、サルマンの最期が描かれるそうだが、通常版では、え!この後、出てこないの?……というすごいアッサリとした退場の仕方である。

かくして、一人の閉じ籠りお爺ちゃんを残して、冒険物語はいよいよ次回作で最終局面をむかえる。

■映画DATA==========================
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ/フィリパ・ボウエン/ピーター・ジャクソンほか
音楽:ハワード・ショア
撮影:アンドリュー・レスニー
公開:2002年12月18日(米)/2003年2月22日(日)
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