EDDIE

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
離散した旅の仲間たち。フロド&サム、アラゴルン&レゴリス&ギムリ、メリー&ピピンの3組で物語は大きく動き出します。

とはいえ三部作の2作目。壮大な決戦のシーンは見応え十分ですが、一つの作品としては評価がしづらいところ。

フロド&サムは、ずっと後をつけてきたゴラムを案内人とし、行動を共にします。このゴラムが物語にいい抑揚を与えてくれますが、やはり気味が悪い。「愛しいしと(My Precious)」が耳に残りますね。
良いスメアゴルと悪いゴラムの間で揺れ動く彼を前にして、スメアゴルを信じるフロドとゴラムを毛嫌いするサムという構図が出来上がります。

アラゴルンたちは死んだはずのガンダルフに導かれ、生気を失ったセオデン王を訪れます。ここで現れる白のガンダルフの視覚効果が凄まじいですよね。灰色のガンダルフに何ができると叱責された途端にマントを脱ぎ、違いまーす白でしたー!のちょっとしたコント。
アラゴルンとアルウェンの互いを想い合う純愛もまた美しい。印象的なラブシーンでした。
ただこのアラゴルン組の1番の見どころは1万にも及ぶウルク=ハイとの決戦のシーンでしょう。どこからどこまでCGを活用しているのか、とにかく迫力抜群です。

メリー&ピピンは、ウルク=ハイに攫われたものの、命からがら逃げ出しファンゴルンの森に足を踏み入れます。そこで出会ったのが木の鬚という巨大な喋る樹木。彼に助けを求める2人ですが、話し合いの結果何もしないという決断を下されます。しかし、殺戮された仲間たちを目にし、木の鬚は怒り狂いエントたちを呼び寄せるに至りました。

と、つらつらとレビューというよりあらすじを書きましたが、本作ではまだ感情の置き場がありません。ところどころ目を見張るシーンはあるものの、やはり本作だけで完結しないため、完結編の王の帰還が待ち遠しくなるという仕掛けができている点において素晴らしい作品と言えるでしょう。

三部作という壮大な物語を想定して作ったがために、本作のような続編ありきの作り方でも成り立ったかと思います。

やはりラストはフロドとサムのシーンで終わらせてくるんですが、やっぱりこの2人の関係性っていいですよね。男同士の友情に私弱いんですよ。

勇者サムワイズの栄光の物語でもあるんですから!

締まりの悪いレビューですみません。
EDDIE

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