M少佐

TIME/タイムのM少佐のレビュー・感想・評価

TIME/タイム(2011年製作の映画)
3.0
 イケメンとギョロ目ちゃん

25才からは遺伝子操作で「時」を通貨としてしか生きていけない人類。
見た目は25才、中身は何歳かは分からない。
富裕層は不死身に近い時間を持ち、貧民層(スラム街)の出身者を見下す世界。
とある貧民層の青年、ある夜助けた富裕層から百年分の時間、寿命を貰う。
命=通貨の世の中で貧民層は時間切れで、簡単に死んで行く世の中。
愛する人を時間切れで失った青年は、富裕層の町へと復讐の為に足を踏み入れるが…

現実では預金通帳の残高ゼロでもいきなりは死なない。
しかし設定として左手に毎日、寿命が告示される嫌な世界…時間切れ、即死。
シビア過ぎる。
でも現在、先進国なんて似たようなもの。
即死ではなく真綿でじわじわ締め殺すのと大差無い。
搾取され続けたら怒りますわね。
主人公もそう、理不尽にむしり盗られた時間を取り戻す。

荒唐無稽に見えて、結構身近なディストピア。
構えず楽しめるSFの一本ではないでしょうか?
M少佐

M少佐