One hour photo
「幸せになりたい」そう思うのは誰にだってあるはず。それに対して「ストーカー」と邦題をつけた人に腹がたつ。この映画を見たのか、その人は。
ごく普通のスーパーのスピード現像係の主人公。独身で身寄りも友人もなく、孤独な男性。現像に来る幸せそうな家族の写真を楽しみにしていた。
のちにわかる彼の過去、そのことが原因で孤独な現在を作り出してしまう。彼も被害者だった。
本当に純粋で、ただ、しあわせを追いもとめただけだった。
彼がしてしまったことはそりゃあ褒められたことじゃないけど、誰だって孤独は嫌だ。もしこの先わたしが孤独を感じずに生きて行けるようであれば、孤独を感じる人と一緒にそれを分けあいたいと思った。大きなお世話かもしれないけど、血筋だけがつながりじゃないでしょう。
そして、ロビン・ウィリアムズの演技は本当に素晴らしい。目だけを見れば伝わってくる演技。
話はそれるが、彼が自らの手でその人生に終止符を打ってしまったと知ったとき、「ミセスダウト」やコメディアンの彼を思い出して(どうして?!)と思った。でも、そうやって「おもしろおかしいロビン・ウィリアムズ」だと思い込むのも、おかしな話なのかもしれない。彼は最高の役者なのだから。