トムトム

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!のトムトムのレビュー・感想・評価

3.0
カスカベの住人がどんどんと人間以外の何かに入れ替わっていくというホラーな前半は本当に怖い。

テレビ版のしんちゃんでも時々放送されるネネちゃんのウサギ絡みのホラー回を全て演出しているムトウユージが監督しているだけあって本気で怖がらせに来ています。

「寄生獣」や「ゼイリブ」も思い出しますがヒロインのジャクリーン・フィーニィーがジャック・フィニィのもじりであるため「盗まれた街」とその映画化「ボディスナッチャー」のパロディでしょう。

殴られて腕が捻じ曲がりながらエクソシスト歩きで襲ってくるニセみさえとかは子供にはトラウマものでしょう。
特に母親が別の物に入れ替わっているという疑念を抱きながらも母親に縋り付く風間くんが襲われるシーンは永井豪の「ススムちゃん大ショック」を彷彿とさせる大トラウマシーンでした。
我が子もここは本気で怖がっていましたね。

ただ後半のサンバを世界に広げる秘密結社の話とホラー部分の食い合わせが非常に悪いことが大問題です。

ヒロインのジャクリーンの水着姿の描き方のフェチシズムが非常に強くこれが性の目覚めになるお子様もいるのでは。

個人的にトラウマと性の目覚めを不意打ち的に与える作品というの大事だと思っているので今作は評価したいのですが後半の失速は非常に残念です。