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コード・アンノウンのotomのレビュー・感想・評価

コード・アンノウン(2000年製作の映画)
4.8
ハネケ祭りの続き。例の如くかなり記憶が曖昧で色んなとこでこんなシーンあったなと云った感じ。のっけの長回しから始まり、先の作品同様に断片的かつなかなかピリピリと息苦しく進む。ヨーロッパにおける相互に『伝達』できないEU感を浮き彫りにする。露骨な差別表現のあるあるシリーズで先日のフィラデルフィアのスタバみたいなのから『ある戦慄』みたいな電車内での超絶嫌なシチュエーションみたいなやつまでてんこ盛り。これが世界だと見せつけてくるハネケ。許し合う終末の世界はまだまだ遠い。傑作。
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