このレビューはネタバレを含みます
《過去に観たハネケ作品をもう一度観直そう!ひとり企画》
あれ?いつ以来だ?!!!
やっぱり難解だわ〜!
聾唖の子どもたちのジェスチャーから始まる『コード・アンノウン』
①女優のアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と恋人の戦場カメラマンのジョルジュの2人の関係。
②ジョルジュの弟ジャンと、農場を営む父親との会話のない生活。
③ジャンに侮辱された不法滞在のルーマニア女性の彼女のその後。
④ジャンの態度に憤った移民のアマドゥとその家族の生活。
貧富の差、人種差別、移民問題をこれでもかというくらい織り交ぜ観ている側に突きつけながらも ほとんど絡みのない登場人物たち。
腹立たしくなる程のブツ切りの映像。
何を観せられているのか理解のしようがなく、いや、それがハネケの意図するところなのか。
冒頭数分で起こる、ザワザワと気持ちが波立つような、ジャンの起こした事件。
観ていて心が痛くなる程のアンヌとジョルジュのスーパーでの諍い。
小さな子どもが20階の建物の手すりによじ登る姿。
地下鉄の中で移民の少年たちに絡まれるアンヌ。
↑こう書いただけじゃ分かんないけどね。
やり切れない気持ちが爆発しそうな場面たちです。
唯一のBGMが、聾唖の子どもたちの演奏する太鼓。
そしてホント面白い!と思ったのが、部屋に入れないジョルジュ!
「暗唱番号不明=コード・アンノウン」
いつものように、ザワザワと不安な気持ちだけが取り残されました。
この後『ファニー・ゲーム』突入したら死ぬなぁー(>ω<、)