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タッチ2 さよならの贈り物のsingerのレビュー・感想・評価

タッチ2 さよならの贈り物(1986年製作の映画)
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「タッチ」劇場版3部作の2作目。
時間も79分と短く、ストーリーも1作目と完結編の橋渡し的なものなので、
正直、盛り上がり所も少ないし、単体での面白さは凄く少ないです。
加えて、やっぱり原作からの大幅なストーリーの省略と、滅茶苦茶なアレンジもあり、
凄く微妙な作品だったんじゃないかなぁと思うのですが、
何故だか、個人的には1番思い入れのあるパートなんですよね。

というのも、「タッチ」にハマっていた中学時代、近所の小さなレンタルビデオショップで、初めてレンタルしたビデオが、この「さよならの贈り物」で、
とにかく、何回も繰り返し見たくて、本編の音と台詞だけをラジカセに録音して、
それを何回も聞いてたくらいだったので、結構節々まで、今でも良く覚えています。
当時はTSUTAYAとか、そんな大きなチェーン店もまだまだ少なかったし、
会員証も厚紙だったりして、そんなレンタルビデオの創成期だったなぁ。

ブレッド&バターの主題歌、「さよならの贈り物」も凄く気に入ってて、
当時はサントラもレンタルして、よく聴いてました。
イントロがなんとも80年代っていう感じで、久々に聴いたけど、その音の手触りが懐かしいあの頃に連れて行ってくれるような気がする、そんな時代のサウンドがずっと心に残っています。

ということで、3部作の真ん中なので、締まりがどうしても微妙になってしまうのは仕方ないかなぁとは思いますが、個人的にはラストの、妙にスカッとモヤモヤを吹き飛ばしてくれる感じの幕引きが好きだったりしていますね。
まぁ、カセットテープで音と台詞だけを何回も聞いてたし、サントラもよく聴きこんだだけあって、とても懐かしさが大きく残っている作品でもありました。
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