ダース米田

ビッグ・フィッシュのダース米田のレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.3
ホラ話を語ることが好きな男エドワードは、自信の息子ウィルにも様々な話を聞かせてきた。
ある時ウィルとエドワードの親子は仲たがいしてしまい、何年も疎遠になってしまう。
そしてまたある時、エドワードは重い病に倒れてしまい、ウィルは父のエドワードと再び会うこととなるのだが…

エドワードが語る自身の過去と現在のウィルという二つの視点で物語が展開される本作。
エドワードが語る過去のエピソードはどれも奇想天外で荒唐無稽なファンタジックなもので、キャラクター性がよく出ている。

死を間近に迎える父の姿を目にしたウィルは、これまでの父との関係性を思い返してみたりエドワードの知人と対話したりすることで、父の新たな一面を知っていく過程がとても印象的だった。

ただ作品としては尖った物はなく、ティム・バートンらしい作品でもなかったのがちょっと残念。
決して悪い作品ではないけど、目立って優れた部分もなかった様に感じた。

ただしラストシーンはとても良かった。
結局ホラ話なのか真実だったのか分からなくなってしまったが、嘘か本当かはどうでもよい。
「エドワードは伝説となった」という、息子のウィルからすれば最高に誇れるラストとなったのが素晴らしかった。
ダース米田

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