この映画大好き。
中学生の時見た「勝利者」という映画でハンサムな兵隊の役だったアルバートフィニーがお父さん役、いい味出してます。今年亡くなったとか。RIP。
トッツィーで大ファンになったジェシカラング、相変わらず素敵です。本作品では抑制された演技に好感が持てました。若い頃のサンドラを演じたアリソンローマンも清楚な美人でちゃんと連続性を出しています。
ヘレナボヘムカーター、この役は彼女でしょう、というくらいぴったり。ティムバートンと黄金コンビです。
理解のある可愛いフランス人の奥さんがサンドラの週末のマリオンコティヤールなのも嬉しい。この人作品によって感じが変わります。
そして青年時代のエドワードをユアンマクレガー、当たり役ですね。人間味あふれる前向きで何にでも挑戦するスーパーな凡人をきっちり演じます。MVP。
素晴らしいキャスティングの本作品、ファンタジー仕立ての父子の和解、夫婦愛、隣人愛、弱者に対する愛などを描く人間愛のドラマです。
特に息子が親父の鬱陶しい空想話の続きを語るラスト近くのシーンは泣かされました。ホラ話にうんざりして本当の話を聞きに来たのにね。父親と息子って何か気まずい関係なんですよ。
そして行動的で多弁な夫を支え続けた語らない妻、ジェシカラングが夫の浴槽に入っていく極めて象徴的なシーンに感動しました。ダフォディルの求婚シーンも印象的。
好き嫌いが分かれる作品だと思いますは私には満点。
ブラボー、ティムバートン。