このレビューはネタバレを含みます
かなり早い段階で犯人が分かってしまうのはミステリーとしては致命的だし、アクション要素も恋愛要素もなく、刑事物っぽいが、もう刑事ではないので、刑事物でもない。
物語にはふたつの事件が関係している。1つ目はある刑事が子どもの頃のこと。卓球大会を終えて、優勝して家に戻ると、家族全員が殺されている現場に遭遇する。家族が殺されている姿を見て息を殺して警察署に向かうと、なんと警察官とその犯人はグルであった。
彼は児童養護施設に逃げ込み、生きていることがバレないように、氏名を卓球大会で破った者の名前にして生き続けた。
彼は復讐することだけに人生を費やす。
そして、警察官となり、やがて偶然に自分の家族を皆殺しにした者たちを見つける。
彼はその後、かつて、自分の家族を殺した男の娘と結婚する。彼はその娘を徹底的に調べあげ、同じところに旅行に行き、同じ便に乗り、共通点を作って近づいた。
全ては家族の仇のためだ。
やがて、妻の父親を殺し、実行犯である男2人も殺し、さらには自分の妻を殺害しかける。
もう1人の男は、2人の殺害された男の事件の真相を負う私立探偵の男だ。彼はかつて、警察官だった頃、世話になっていた男と一緒に私立探偵としてその事件を解明する。
事件の犯人は世話になっていた上司であったのだ。アクション要素もミステリー要素も弱めで早々に分かってしまうので、面白くはない。