EugeneHashimoto

長い灰色の線のEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

長い灰色の線(1954年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

西部劇とか軍隊ものとか全然好きじゃないはずなのに、フォードの映画だとおもしろくて没入できてしまうからすごい。

生まれたばかりの息子がその日のうちに死んでしまって、あまりのことにバーで酔いつぶれるマーティを教え子5人が迎えに来る、バーは立入禁止なので、翌日5人は罰の歩行を課されている、メアリーを見舞いに行く途中でマーティがその姿を見て、目を潤ませる……。クサい演出が本当にいい……。

二点、日米開戦直後の墓地のシーンに1952年に死んだ人の墓碑が堂々映ってるのと、最後の最後のありえないくらい安いカット(メアリーと父マーティが在りし日の姿で現れ、晴れやかな顔で見合って元気いっぱいに頷く。これはもう本当に蛇足、これまで説明を省いて泣かせるクサい演出を重ねてきたやんか、どうして、どうして挿れてしまったんやと悔しささえ覚える)だけ不満だった。
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