津川雅彦さんが監督した、ちょっと下世話なお話が飛び交うお葬式のあれこれ。
たしかに下世話だし、不謹慎きわまりないんだけど噺家と芸事をする人々の繰り広げるドタバタ劇とあって、リズムカルでどことなしか品がある。
日本の古き良き下世話さってこんな感じだよねーって納得させられちゃうような「粋」さが詰まってて楽しめた。
とくに木村佳乃さん!持って生まれた気品なのでしょうか。
エッチなシーンでも、下ネタ発するシーンでもやっぱり品がある!しかもかわいい💕
そんなインパクトある木村さんのエピソードからまた次々と人がポックリ、またポックリと行くたびに、その人の愉快なエピソードを回想する仲間たち。
みな噺家やその芸事をされる人だけに、一般人とは逸脱したエピソードが次から次へと・・・
そしてこういうのを見てしみじみと思う。
真面目でしっかりとした人間は生きてるとき慕われるけれど、破天荒な人間の場合、生きてるとき迷惑かけられた人がたくさんいても、結局「死」を惜しまれる。
こういう選ばれた人間にはなれないけれど、こういう人が近くにいるだけでもちょっと人生スパイシーになるなぁーと彼らが無性に羨ましくなる。
日本人の古きよき笑いが適度に詰まった葬式コメディは日本だけのものだけど、心がほっこりする。
死ぬのもなんだか怖くないかも。
そう感じる作品でもありました。