このレビューはネタバレを含みます
通夜を描いた映画なのに、どこかアッケラカンとした空気が良いね。
故人を偲ぶ思い出話も、それに花が咲けば笑いも起き、盛り上がりもする。
この映画で描かれるのはそういう世界。
この映画で描かれる思い出話の笑いは、ほぼ下ネタ。
放送コードに引っかかるような単語ばかりが飛び交っているにもかかわらず、繰り広げられる粋で洒落の効いた内容のせいか、あまり下品な気がしないw
個人的に下品なだけの下ネタは嫌いなんだけど、この映画のセンスには実に笑わせてもらったね。
終盤に中井喜一と堺正章が繰り広げる三味線での歌合戦にはやられた。
歌の内容は下世話なのに、言葉のセンスでこうも面白くなるのか…。
それがまた通夜の席での会話だっていうシチュエーションが面白くもあるわけだけど、宣伝文句の「バチが当たるほど面白い!」はまあ納得。
そして、どこか死んだ人に対するやさしさも感じられるこの作品、個人的に気に入りました。