吉田ジャスティスカツヲ

マスクの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

マスク(1994年製作の映画)
4.8
産まれて初めて【一本の映画にハマる】って症状を初めて起こした、私にとっては病的な作品でした。
😷
古今東西、冴えない男が何かのキッカケで人生大逆転するお話はたくさんありますが、仮面を手にしたスタンリーの変わり方は度を超している。

どうやらこの緑色の仮面。
使用者が普段は理性で押さえつけている【欲求を裏返して増幅させる道具】らしいのです。

劇中では主人公以外、複数のキャラクターがこの仮面を手にする描写があります。
普段からある程度満たされているヤクザより、
本能で生きている飼い犬マイロよりも、
【日常生活の欲求不満が溜まっている一般人スタンリーが最強の変態パワーを持つ】のは当然だったのです。
破茶滅茶なのは変身後だけであって、軟派ではありますがストーリーに一本の筋が通っているので、幼い私にもわかりやすい映画になったのだと思います。

たくさん映画を観ていま思い返せば、ふざけているこの役はジムキャリーの真骨頂であり、芸も熟練した今では【CG無しで緑色の変態仮面を再現できる】のでは?
それ程に彼の役者生活の代名詞な映画になったのではないでしょうか🤤


幼い私は母に強請って映画館に連れて行ってもらい、その時観たのは字幕版でした。
そんな母は『演出がやり過ぎてついていけない。スッピンのジムキャリーの方が好き。キャメロンディアスさんとやらをチェックしなきゃ』と言っておりまして、楽しかったけれど一般ウケはしない映画もあるのだなと…


以降2年に一度くらいは見返している大好きな作品になりましたが、【2回目以降は全て、山寺宏一さんの吹き替え版で鑑賞しています】
山寺さんにとっても最高潮の役ですよね‼︎