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マスクのKentaのレビュー・感想・評価

マスク(1994年製作の映画)
3.8
ジム・キャリー主演。コメディ作品の名作。
緑の仮面を着けると、自分の欲のままに変身できてしまう。その仮面をひょんなことから手に入れてしまった、気弱な男の物語。

銀行員としてとりあえず仕事をこなす日々を過ごすスタンリー。とても心優しい男だが、どこか頼りなく地味。家では、愛犬のマイロと遊ぶか、アニメを観るだけの生活を送っていた。
ある日、妖艶な女性ティナが銀行に訪れる。完全に釘付けになったスタンリーは彼女の対応をするが、彼女は実は銀行強盗の準備で訪れていたのだった。そんなことも知らず彼女に心奪われたスタンリーは、帰り道に川で不思議な仮面を見つける。無性にその仮面に惹かれたスタンリーは、川に飛び込み回収し家に持ち帰る。
その後、興味本位で拾った仮面を着けようとすると吸い付くように装着されてしまった。そして、竜巻と共にマスクが誕生する…。

コメディと言ったら。
やっぱり、コメディ作品の代表格といったら今作でしょう。それだけ名作だと個人的に思う。とりあえず間違いない作品の一つ。笑って元気を出したいときにはうってつけの最高の娯楽。

ジム・キャリーの名演。
何をしても笑かしにきてるかのような喜劇の天才ジム・キャリー。今作は、彼を飛躍的人気にした作品だろう。冴えない男の役とマスクをつけた怪人の役での二面性の表し方は最高だし、特有の個性的な演技のおかげで観てると不思議と笑顔になる。彼でないとこうも面白くなっていなかったとさえ思う。

マスクが表す二面性。
誰しもが持つ裏の顔。それこそが今作のテーマであると思う。スタンリーは奥手で弱気な男だった。だが、マスクを着けることで正反対の男へとなれた。けれどそれは正解だっただろうか。ラストはマスクを捨て、真の姿をティナに好きになってもらった。ありのままでいることも大事なのではないか。そんな気がした。

キャメロン・ディアスの映画デビュー作でもある今作。彼女の美貌には観てるこっちも見惚れてしまう。そんな彼女とジム・キャリーが織りなす良作なため、未鑑賞の方にはオススメする。
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