sensatism

マスクのsensatismのレビュー・感想・評価

マスク(1994年製作の映画)
3.8
2020/92
う〜ん、なんとも魅力的な映画。
ジムキャリーは大きな流れのない物語でもドタバタと演じ切ってくれるな。ジムキャリー自身が物語の起伏。痛快。

マスクの描写方法が面白いよね。16年経て映像技術が飛躍的に進歩した今でもまだまだ色褪せない。
昔のディズニーアニメーションやトムとジェリー的なオーバーアクション、目玉や心臓が飛び出たり、スーパーヒーローマン的剛速力、四次元的ポケットなどなど視覚的な面白さが際立つ。個人的に肉体芸やらせて1番面白くなる人はジムキャリーだと思ってるので、マスク男役はこれ以上ないくらい適役。

私が面白いなと感じたのは、マスクは付ける人によって全く異なる効果が生み出されるという点。ギャングのドリアンがマスクをつけてもギャング的と呼べるような範疇だったし、忠犬マイロに関してはただの凶暴な犬だった。
イプキスがマスクをつけるとスタンリー・イプキスという人格は忘却され一人歩きして「マスク」そのものになる。彼の内に秘めた人格が顔をのぞかせたのだろうか。彼が気付くことのなかった別の角度に隠れていた面が引き出されたのか。人間の埋もれた夢想や想像力を具現化するものがマスクなのかしら。
.
.
おきにいり台詞
「Smoking!」(キメたぜ!)
sensatism

sensatism