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ダニエル 悪魔の赤ちゃんのslowのレビュー・感想・評価

ダニエル 悪魔の赤ちゃん(2008年製作の映画)
1.9
『女子大生の若い母親レノアは
噛みついてきたり、動物を食べる赤ん坊に
苦労していた…
そんな悩んでる彼女に対して
旦那は慰めの言葉を言う…
「最初の子の子育ては大変なものだよ」
すると、レノアは意味深にこう言い返す…
「想像以上にね…」 』

74年製作ホラー映画『悪魔の赤ちゃん』のリメイク版。
監督は『13F』のジョセフ・ラスナックが務める。
だがその内容は30分に短縮してもいいほど、
物語に動きがない…
ベイビーもほとんど顔を映す事も無く、
けっこうベイビーに殺される数は多いのに、
そのほとんどが血の大量シャワーのみでしか映さず、
恐怖は薄いが、逆に映像的なグロさは感じられた。
それに対して母親がめちゃ冷静すぎ…!w
その理由は後から分かるけど、
終盤まで教えないから共感しづらい…Σ(ノд<)
でも赤ん坊がいる、もしくはいたことのある
人ならばもしかしたら彼女の行動や気持ちが
少しは読み取れるのかな?とも思ったり…
母性も子供も恋人すらいない私には
当然分かるわけがないワケで…Σ(-∀-;)
そのベイビーも残虐な一面はあるけど、
彼女が不満や不信を抱いた人を
徹底的に殺害してるとこから、
けっこう母親思いだったりする。
できればそれを利用した
母親の良心と恐怖の狭間で
"化け物になったベイビーを
殺さなければならない…"
みたいな葛藤のシーンなどがあれば
まだ良かったと思うが、
そんな展開にはならなかった。
まーすでにあるか、そうゆう展開は。
それと家族に車椅子の少年がいたのに、
何の見せ場も無かったのは気になる…(-o-;)
いる意味があったのか…?せっかく
「車椅子」というホラーでは珍しい
キーワードを備えてたのに。
狙ったミスリードだったとしても
意味が無さすぎると思うが…
話しはグダグダで展開も遅いけど、
一時間経ってから面白くなる。
夜の家を舞台に母、旦那、警察二人、
そして恐ろしいベイビーの展開は
まさにモンスターホラーだった…!
ちゃんとベイビーの姿も映してくれていた…!←遠目だけど。
でもやっぱりベイビーを悪役にして
撮るのは難しすぎる内容だった…
そこには見せ方や演技を誘う手間もかかるし、
最悪CGだって使わねばならない。
そんな面倒なベイビーホラーの
リメイクに踏み切ったわりに節約ばかりで、
リメイクした意味が感じられない。
ただラストのシーンは、
ちょっとだけ感動させられた(。´Д⊂)…泣
母性は時に恐ろしく、時に偉大だなぁと思えた。
でもこれを見せるために
ここまで話に付き合うのはいささか長すぎた…
名作撮った監督とは思えないほど
地味な作品でした…(; ̄ー ̄A
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