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国境の町のknkneのレビュー・感想・評価

国境の町(1933年製作の映画)
4.0
違うのは国だけ。歴史に翻弄されゆく彼ら。
ロシア革命と第一次世界大戦の避けられぬ時代のうねり。
国が違えど人に愛を持って接すること。
どんな時代でも大切なことであるしバルネットは今作においてその革命や戦争の無意味さを問いた。
砂は兵士の体を打ち付ける。塹壕に飛び込む兵士はまるで蟻地獄に自ら飛び入る蟻のよう。誰も闘いたくないと言う思いは同じであるのにも関わらず夥しい死体の山は戦場に築かれてゆく。
ラストのニコライの僅かな、生命と意志の灯火はキリストのように復活を意味するか、また死を意味するか。