「BORDER LINE」に投稿された感想・レビュー

踊る猫
踊る猫の感想・レビュー
2017/03/07
3.4
例えば同じく「子ども」の鬱屈した内情を描いた塩田明彦『害虫』『カナリア』などを想起しつつ、しかしそういった作品と比べて本作がさほど心に響かなかったのはこの映画が時流の波に揉まれて古びてしまったからだけではあるまい(もっと援交や少年犯罪といったトピックを派手に、生々しく盛り込むことも出来たはずだ)。分かりにくい群像劇を描き切った野心は買う。駄作だとは思わない。だが、例えば青年の親殺しや少女の援交に関して、その背景にある鬱屈した感情を掘り下げることが必要だったのではないか。親との軋轢、閉塞感のある時代への怒り、いじめ問題等など……例えば同監督の『悪人』が傑作足り得たのは、そうしたキャラクターの「動機」を生々しく描いていたからだった。あまり使いたくない言葉だが、「人間」を描いていたと言っても良い。そのあたりが練り込みが足りないように思われた。若書き故の限界か。
waaara
waaaraの感想・レビュー
2017/01/10
3.4
複数の親子の話が絡まり合って、最後一つの地に収束していくのが面白かった。

親子といえど、言葉を交わさなきゃ理解し合えない。微妙なズレがお互いの中に積もり積もってあらぬ方向へ発展していってしまう。一番近しい存在だからこそ、わかっているつもりになっているのか。後から他人を介して真相を聞かされることほど、やるせないことはないなと思った。

タクシーの運転手、村上淳なの、全く気がつかなかった。もう最悪だよぉ〜
ある
あるの感想・レビュー
2016/11/13
2.9
前半はテンポよく見れたけど後半は少し失速気味で見てる方が中だるみしてしまった。
いくつかの親子関係がテーマにあって、個人的には麻生祐未パターンが自分に一番近くて共感できた。
子どものためなら会社や組織を裏切ることも、子どもをいじめてる子を誘拐して脅すことも、生き別れて消息不明の子を案じることも、どれも親となった今は感情移入できるけど、その一方で離婚で子どもを置いて出て行ったり、赤子を車に放置したままファミレスで長時間友だちとランチするような親もいて、親子の信頼関係は美しい物ばかりではないなぁと再認識。

あ、村上淳が若くてカッコ良かったなー
ひい
ひいの感想・レビュー
2016/10/28
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記録
ToshikazuKaneko
ToshikazuKanekoの感想・レビュー
2016/10/06
3.2
みんな自分勝手だよね。
コンビニ
代官山蔦屋書店映像
代官山蔦屋書店映像の感想・レビュー
2016/09/17
3.9
チュッパチャプスと空き缶、自転車に凧。
それらの小物が要所要所でうまく使われ、絡み合うそれぞれの物語の演出にうまく働いている。
人間なら誰もが持つ弱さ。
どうしようもないなと思いながらも否定できない。
弱いけど、それだけじゃない。
だから憎たらしくも愛おしい。

「またいつか会おうな」
ある一人のヤクザの言葉が耳に残った。
茶一郎
茶一郎の感想・レビュー
2016/09/14
3.7
「犯罪者ってだけで一括りにしやがって」

 『悪人』ひいては李相日監督作の起源はココだった!?
 ザラついた質感と茶色い画面。今作は、李相日監督が映像学校卒業制作作品『青 chong』で獲得したPFFスカラーシップで制作した作品。
子供、親、そして体は大人になっても自転車を上手くこげない、人生の進み方が分からないオトナ。父親を殺した少年の逃亡劇と、それにまつわる人々たち、そこに若者の親視点が交わるノワール調の群像劇は、よく飲み屋で聞く「最近の若者はダメだな〜」というボヤキをぶん殴る映画だった。

『悪人』と同じく、全員が悪いし、全員悪くない世界。生き方が不器用なだけで巻き込まれ、巻き込み。心の痛みが止まらない痛々しさだった。
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 今作を見て、李監督が映画で描きたいことは、作品が群像劇であるが故に導入される多数の登場人物の「視点」なのだと気付いた。視点が交わって発展するその先というより、その「視点」そのものだ。レッテル貼りをして、簡単に「悪人」を「悪人」と呼んでしまう奴に、もっと色々な側面から見た「視点」を身につけろ、想像力を養え、文脈を見ろ、と言っているように見えた。

 今作では、どの時代もあるであろう「若者への不満」、若者の犯罪、いじめ、それに対して「若者」に対して批判の目を向ける社会での当の本人である若者、その周り、そしてやや強引に若者の親の視点が導入されることで、より上述のメッセージが強調されている。ちなみに、今作で母親の話は本筋と直接的に関係ないものの、独立してストーリーが存在しているので、『悪人』に見られた後半の失速感を補うようなストーリー的な役割を感じた。というより、この母親の話が最も痛々しくて、実は一番面白いのではないかと思ってしまう。

 相も変わらず、一番大事なことを「言葉で言ってしまう病」は顕在の一方、荒削りな乾いたルックが魅力的。おそらく職業監督に徹したと思われる『69』や『フラガール』を除いて、監督作に通じる全てが詰まった一本であることは間違いなく、監督をリアルタイムで追うには必見の作品です。
クワン
クワンの感想・レビュー
2016/08/21
2.1
李相日監督が、「青~chong~」を映画学校卒業制作でPFF4冠をとり、スカラシップで長編をとったのがこの作品。

「悪人」「怒り」と続く今や邦画界の若き巨匠の存在感になりつつあるが、まだこの作品では粗さと荒々しさが同居していて、観客を楽しませる視点がたりず、映画としての完成度は高くない。

追い詰まった5人の群像劇ではあるが、家にも学校にもなじめない17歳の少年、はぐれもののヤクザ(光石研)、アルコール依存のタクシ-運転手(村上淳)、援交でつかまる女子高生(前田綾花)、家庭崩壊でノイローゼ気味の主婦(麻生祐未)が、
それぞれ緊迫感を抱えながら、ドツボ状況にはまっていき、沸点を迎えるという構成は洋画だと「マグノリア」や「クラッシュ」が傑作だが、そこまでのカタルシスには至らない。

ただ、この頃から徹底して役者を追い詰める完璧主義的演出は徹底していたようで、役者のギラリとした生の感情を引き出すことには成功している。

そして今、李相日監督が、「怒り」で、どこに到達しているのかを今、楽しみにしている。
ヒロ
ヒロの感想・レビュー
2016/08/18
3.0
親父を殺してしまった男子高校生、組を追われたヤクザ、タクシーの運転手、家出援交女子高生、コンビニパート主婦、赤の他人の5人の人生が交差する群像劇。

人物形成が浅すぎて、こいつとあいつがどこでいつ繋がろうが勝手にしやがれ状態。
結局何が伝えたかったのか、物語の終着点もはっきり見えず、完全に消化不良。

タクシーでの逃避行、ミッキーカーチスもどきのヤクザ、役所広司風ヘアスタイルのむらじゅん、、、『KAMIKAZE TAXI』を思い出した笑。いや、失礼か笑。

李相日監督の長編デビュー作。
デビュー作ですから目を瞑ります。

2016-194
himajin
himajinの感想・レビュー
2016/04/02
4.0
劇場鑑賞