サントス高野

七人の侍のサントス高野のレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
【皆さんはタイムマシンがあったら何をしますか】
僕は「えー、黒澤明ぁ?どうせ邦画だろ。世界のクロサワなんて言われてるけどねえ」と鼻をほじっていた自分を殴ります
注)この作品にタイムマシンは出てきません

前略黒澤監督、邦画はクソとか思っててすいませんでした

恥ずかしながら黒澤作品初観賞
時代劇には一生縁がないと思ってたが
す、すげえよ
本編に休憩時間を設けるなんて粋すぎたり(・‘ω・´;)、まさか邦画で字幕が必要になるとは想像していなかった、というのは置いといて
いや、欠点が見つからねえ
終始痺れる胸熱展開であっという間
個性豊かな仲間が加わっていく過程とかワクワクメーター振り切れたぜ
乱暴な態度をとるのに時折見せる優しさや繊細さに感情的な訴え、菊千代惚れる大好き抱いて
かっこよすぎるだろ、泣けるわ
しかし、この漢気アクションにまさか甘酸っぱい青春ロマンスぶち込んでくるとはな…一歩間違えれば取り返しがつかないほどに崩壊するところを、絶妙なバランスに仕上げたこの構成、まさにパーフェクト、素晴らしい
ぐ、こいつ只者ではないな(; ・`д・´)ゴクリンコ
真似できるものじゃない
これが日本だ!って監督の声が聞こえた
世界中の監督に影響を与えもするだろ、そりゃ
俺がアメリカ人だったら"SAMURAI""SAMURAI"と騒ぎたくもなるわ

結論:世界のクロサワは世界のクロサワだった


以下愚痴
しかしこの監督が築いた日本映画の礎がありながら、なぜここまでに現在の邦画は衰退したのか
実写映画で世界で戦えるものを何も持ってはいない
人気の恋愛少女漫画を実写化、演技力どうこう以前に若手イケメン俳優と流行りの女優で客集めの甘ったるい映画の宣伝ばかり精を出す
奇抜な設定のカップルが逆にワンパターン
原作がなければ脚本も書けない
創造性の欠如ゆえ独自性も失われ
テーマ性も薄く、監督の主張も弱く、心にガツンと来るものがない
誠に遺憾である