みー

七人の侍のみーのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.3
七人の侍。

ようやくレンタルできたんです。
ずーっとディスカスはスッカラカンで、待ちに待った鑑賞です。

評価が高すぎてハードル上がりまくりでしたが、杞憂でした。
日本が世界に誇るクラシカルな映画として、世界中の巨匠に影響を与えたのも納得です。

大それたストーリーではないんだけれど、「生きる」ための泥臭い人間ドラマやゲリラな戦いが、まさに泥まみれの映像からひしひしと伝わってきて…。
やっぱり時代柄、農民の人間的な未熟さと「したたかさ」にはポカーンとしてしまう気持ちもあった。でもだからこそ、この作品の「侍」達の躍動とか、揺るぎない倫理観が本当にかっこいい。
出演する人全員の情熱が、すんごい。
映画館で観たかった…。

モノクロだし古臭さが心配だったけど、そんな心配どこへやら。
前半が終わって、休憩??
早く続きが観たい!
それくらい引き込まれるストーリーで、長尺なのにあっという間でした。

お恥ずかしながら、私は三船敏郎さんのお顔をまったく知らずに鑑賞したのですが、出てきた瞬間、絶対この人だ!!と確信。
存在感半端ない。
めっちゃ好みだし(*´-`)

瞬く間に虜になってしまった。
菊千代という破天荒な役柄もあるんだろうけど、魂から込み上げてくるようなあの語りは忘れられないし、静かに悔しがる様子も素晴らしくて。
大スターといわれる所以が本当によく分かりました。オーラ出過ぎ。

他の登場人物もとても魅力的で、久蔵なんかは完璧リアルなルパンの五ェ門。

でもやっぱ、三船さんの演技力がすごいや…。他の人全員食っちゃってる感じ。

「赤ひげ」も、観たいなぁ〜。
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