安堵霊タラコフスキー

七人の侍の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
2018年最初に言及すべき映画は、早くも没後20年を迎えてしまう黒澤明の不朽の傑作がやはり相応しいだろう

この映画、もうそこそこ繰り返し見てるのだけど、映像も演出も展開もあまりに完成度が高いせいで200分以上が毎度あっという間に過ぎてしまって、まるで時間の進みを早くするスタンド攻撃を喰らったような心地になるからたまげる

この世には何度見ても飽きない映画作品ってのはいくつかあるけど、その中でもこの作品はずば抜けた迫力と臨場感と芸術性を備えた最高級の映画だろう

見る者を熱中させる娯楽要素と、土臭さにも美的センスが感じられるくらい映像の作り込みが光る芸術性、この二つの要素を併せ持った今作こそまさに真の映画と呼べるものなのではなかろうか

しかし見る度思うけど、野武士との戦に突入する前に映画一本分の時間が経って休憩に入り、それでも面白いってのがつくづく凄いと思う。(そんで後半になると戦が最後まで続くからそりゃあ三時間以上あっても短く感じるのも当然だ)