ピンク

七人の侍のピンクのネタバレレビュー・内容・結末

七人の侍(1954年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

身に起きることが不条理なことばかりで自分勝手な人が増えている現在、とても胸に刺さる作品でした。なんのプラスにもならない戦を引き受ける侍が見たのは、自分たち侍が起こした戦によって利己主義に凝り固まってしまった百姓たちによる、地獄のような毎日。侍たちによって、百姓たちの生活に笑いが戻っていく姿はとても感動した。

大きな犠牲を払って戦いを終結した最後、「今度も負け戦だったな。勝ったのはあの百姓達だ。」の言葉は7人中4人が死んでしまったってことだけじゃなくて、元々は戦によって苦しめられていた百姓たちが侍に心を開き、一致団結して一矢報いてやったことこそ真の勝利だった、とも取れるなと思った。
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