KeiRalph

七人の侍のKeiRalphのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
午前10時の映画祭、人生2度目の劇場鑑賞。それ以外でも、数々の方法で穴が開くほど観てきた本作ですが、4Kリマスターで画面ノイズが無くなった事で、視覚的な情報量は格段に上がりました。ただ、約20年前に今は無き奈良の劇場(シネマデプト友楽)で観た時は、恐らく70ミリフィルム上映だったと思われ、今回の6:9の画面と比較するには迫力に差がありすぎました。その点だけマイナス0.1。

とはいえ、ストーリー、キャスト、撮影、セット、衣装、小道具、演技力、アクション全てにおいて、初めて観たときの衝撃と何ら遜色なく、これぞエンターテインメントの極致である事を再認識。

また、歳を経るにつれ、自身の号泣ポイントも増加。特に、菊千代が百姓の出である事をひた隠しにしている事を、勘兵衛は初めから分かっていたのであろうと思われる「さあ、どうかな」という台詞だけで涙腺決壊!

所謂「休憩」が入るまでの2時間、決戦らしい決戦のシーンは無く、そこまで引っ張ってもちゃんと面白さを継続してるのがやっぱり凄い。

午前10時〜は今回でラストとの事ですが、本作については今後も単独で定期的に劇場公開してください。で、また泣きます…
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