JIZE

ゴーストバスターズ2のJIZEのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)
3.0
悪霊退治屋ゴーストバスターズ社が再び営業を再開しNY危機から市民を守るスライムまみれな続編第2弾!!2016年2本目は何か続編物を扱いたいなと考え,近々『ゴーストバスターズ3(原題)』公開を控えてる事もあり本作を監視した。まず開幕"馴染みのBGM"が超常現象の依頼で車を現場に走らす場面からいきなり登場。あの楽曲の高揚感は本作最大の武器だなと(シミジミ)。また個人的に推す場面は自由の女神がNY中を闊歩し街の混乱を是正する終盤の場面ですかね。ただ,前作より特に悪霊退治をする場面が大幅に削ぎ落とされてるようにも感じた。設定は前作『ゴーストバスターズ(1984年)』の巨大マシュマロマン退治から5年後が舞台。前作の破壊活動で建物など修理費を払えず市や州から多額の賠償金を彼等は請求されゴーストバスターズ社が営業停止に追い込まれる地点から話は軌道に乗り始めるんですが,コレは実際本作そのものとも興行成績が下火発信だったのでメタな対比が可能な訳ですが,それを爆笑満載なSFコメディ調で語ってる訳なので当時時代に反映し二重の皮肉が込められ感慨深いものがあった。そして彼等の現在迄に築き上げた地位,名誉,など言わば"過去の偉業"or旧来の"色褪せた英雄像"として市民側から認知されNY街中に不穏な余韻が浸透してる事が観て取れた。彼等のキャリアが順調とは言い難く落ちぶれた停滞感を帯びる冒頭は当時ファンをがっかりさせたんじゃないだろうか。だから本作の続編は1度落ちぶれた奴等が再起を賭け名誉挽回に挑む原点回帰な話,な訳ですよね。逆を言えば続編的な新しい切り口での攻め方をほぼしていなかった続編とも取れる。映画的な位置付けでは続編なんだけどやってる事自体は前作の内容とほぼ変わり映えなくそういう見方をすれば映画的に曖昧でした。

概要。世界的大ヒットを飛ばした『ゴーストバスターズ(1984年)』の続編。監督は前作『ゴーストバスターズ』を手掛けたアイヴァン・ライトマン。主演には引き続き前作からの役者陣が集う。また本作は公開1週間でティムバートン版『バットマン』に動員数の記録を塗り替えられました。

少し余談ですが終盤,自由の女神の頭部が破壊される場面は『クローバー・フィールド』を彷彿とさせた。では本作結論を申せば,ダイナミズムな迫力を前作より遥かに抑圧し過ぎたように。そもそもゴーストバスターズ自体のウリは周囲と掛け違い突飛性が秀でる支離滅裂な噛み合わない部分だと私は思っていて本作続編は人物同士のメロドラマ的恋愛,コミカル,雑談場面など正直なところ描写自体の意図をあまり感じ得ず映画でわざわざコレを描く必要があるのか抵抗感が隠し切れなかった。尺108分も余計な会話場面を削げば最低90分に収めれた筈。その手前問題を踏んでもトレンディ調な会話が悪霊退治の本質に直結せず本作は半数以上を占めた。単純にドタバタ的な見せ場がなさすぎた感は悪点と捉え残るよ。結局終盤で出現する隠と陽が交るスライム性質の実態もあやふやな状態で判別を困らせた。やってる事自体は前作の延長線上で『ゴーストバスターズ』という作品自体が向かうブランドの変革性にはなんら影響を及ぼさない続編だったなと改め。

近年公開予定『ゴーストバスターズ3(原題)』を観れば1,2部作で関連する接続が活かされ評価軸がまた逆転する可能性も重々ある。当時,このシリーズを2部作目で1度打ち切った判断はネタ的にも底が尽き正解だったように思えた。往年ファンの方には大変申し訳ないがこの続編,私は駄作だと思えた。1度落ちぶれた者たちが復活を遂げる狭い映画的な切り口では最低限に面白味があり余計な描写に目をつぶる姿勢では人気映画の続編をお勧め。