リラリオ

白いリボンのリラリオのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
4.5
1913年7月、北ドイツ。人びとが静かに暮らすプロテスタントの村。
すべての始まりはドクターの落馬事故だった…。

誰かが仕掛けた針金の罠に引っかかる馬→ドクター落馬→鎖骨が首に刺さる大怪我→ドクターの娘アンナ、事故を目撃→隣人の助産師(40歳シングルマザー、ドクター宅家政婦兼看護婦)呼ぶ→助産師、家令に知らせ、30km離れた町の病院へ運ぶ→針金…何者かが証拠隠滅。

牧師の娘クララと弟マルティンは、アンナに会いに行き、帰りが遅くなる→父、激おこ→罰…飯抜き&鞭で10回しばくぞの刑→追加で…純粋であること忘れんな!白いリボン巻き付けの刑が執行される。

落馬事故の翌日、何も解決されぬうちにまたとんでもねぇ悲劇が起きる。
小作人フェルダーの妻が作業中に事故死。
フェルダー息子、男爵を疑う→「危険だと知ってて仕事やらせたんじゃね?」
→「だったら何だ、男爵訴えるつもりか?なら頭を鎌で切り落とせ!それで母親が生き返るならな」→事を荒立てたくない父と納得いかねぇ息子…。

悲劇の2日間が過ぎ…村は普通の生活に戻り、フェルダー妻の葬儀後、2つの事故は忘れ去られる。
そして夏が終わり、収穫を祝う日…喜びに満ちた雰囲気が恐れと困惑に変わる。

事件1…母の死に納得がいかねぇフェルダー息子、キャベツ畑を荒らす→めちゃくちゃなキャベツ畑にショック!→フェルダー家では…「やったの…お前やな…」→「そうさ!後悔はしてねぇ!」→ビンタくらう→「バレたら、職を失い家族は路頭に迷う…」→フェルダー息子自首。
事件2…男爵の息子ジギ行方不明→真夜中過ぎの捜索→製材所で逆さ吊りにされたジギを発見→ズボン下げられ、杖で叩かれたケツは血に染る。
日曜日の礼拝後…「犯人は、この中にいる!見つけたら罰を与える!犯人逮捕にご協力を!もし逮捕できなければ…この村の平和は失われるだろう!」男爵、村人達をビビらす→姿なき犯人…村人の中の不信感を呼び覚ます。

男爵家の乳母エヴァ(17)突然クビになる。エヴァに恋する教師(31)は、エヴァのために男爵夫人を説得しに行くが…夫人は子供を連れ屋敷を出て行ってしまっていた…。
フェルダー息子、釈放される→家族は仕事をクビ→ドクター、退院→退院早々助産師にぶち込む…。

冬になる…犯人の手がかり見つからず。
男爵家族は家に戻らず。
エヴァから手紙届く→町で働き口が見つかったエヴァ→教師、エヴァの両親に会いに行く→エヴァ父「31と17…娘まだ子供だし、年離れ過ぎじゃね?」→1年待ってエヴァの気持ちが変わらなかったらという条件で結婚のお許しいただく。

荘園で火事→フェルダー、首吊り自殺→ドクター、起動せず→助産師、奮起→「無駄だ、すっかり萎えきっている。お前に飽きた…ウンザリだ」→「私…何かしました?」→「お前が、醜く汚く皺だらけで息がくせぇからだ!」罵詈雑言を浴びせ、二人の関係を終わらせようとする→ドクターが自分の娘に手を出しているのを見て見ぬふりしていた助産師「マジ最悪だわ」→二人はお別れ。

クララとマルティンの白いリボン外される→男爵夫人、村に戻る→クララ、父に怒られ失神→熱を出し寝込む→クララ、父が大切にしている小鳥ちゃんをハサミで串刺しにする。
助産師息子に恐ろしいことが起きる夢を見た男爵娘→「私の夢は実現する」→助産師息子、何者かに襲われ視力を失う大怪我→州警察に捜査依頼→夢のことを話す→「警察なめんな!」ブチ切れられる。
ジギの笛強奪事件→恋に落ちた男爵夫人→「私達、出ていきます!」→悪意、嫉妬、無関心、暴力、迫害、脅迫、復讐。
サラエヴォでは大佐が暗殺され…こりゃ戦争がはじまるかもと村はザワつく。

「犯人がわかった!」助産師はチャリを借り警察へ→助産師宅を覗くクララとマーティンを目撃する教師→教師「なんかあの二人怪しい…」→クララ「うちら、何も知りません」→教師「何か隠してる…そういえば…」→牧師「うちの子が犯人というのかね?このことを誰かに告発したら…名誉毀損で刑務所に送るぞ!」

助産師は警察に向かったきり行方不明、家にいるはずの息子の姿もなかった。ドクター一家も「当分の間休業」の張り紙を残したまま姿を消す…。
その後しばらくして、村はある噂でもちきりになる…。

不協和音…。
全て謎のまま…後味悪っ!な終わり方ですが…そこが良き!
この気持ち悪さ…流石っス!!
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